2015年11月22日

週刊CAMBIO NO.1151

11月28(土)・29(日)は 歳末SALE 10%OFF
さて、お待たせしました。歳末セールのご案内です。今回はDMと引き換えにささやかながらプレゼントを差し上げます。商品は十分に用意しますが、売り切れの際はご容赦ください。お米、本みりん福来純、書籍、古本はセールの対象外です。

昨年産のとっておき干し芋が入荷 お早めにどうぞ!
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ちょいと寒くなってくると、急にお問い合わせが増えてくるのが干し芋。この辺りでは芋切りと呼ぶ方が多い。先日も店のドアを開けるなり「芋切りっ!」と叫ぶ方がいらしてびっくりしました。ある特定の方々の間では、我らが店の名は「芋切り屋」となっているのかもしれませんね。
みなさまがお待ちの「川又さんの干し芋」は、寒風が吹き始めないと製造が始まりませんので、あとひと月はかかるかなぁ。その間を繋ぐように、昨年産の干し芋が入荷してきました。おかげで芋切り屋の面目が立ちます。
茨城県東海村の産。もちろん放射能検査を受け、いずれも不検出の結果が出ています。干し芋といえばさつま芋の品種は「玉豊」が主流ですが、右の「紅はるか」を使ったものが好評です。甘さに加えてほんのりとした酸味もある。ちょっとオススメ。メーカー在庫限りの入荷です。お早めにどうぞ。
★干し芋 玉豊 600円 紅はるか 650円 

長くて太いそれはそれは立派な人参がやってきました
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尺人参といいます。南箕輪村河崎さんから。尺は一尺の尺。つまり約30cmということ。普通の人参は五寸だからその倍の大きさになるってこと。でも、どう見たってそのまた倍はある。箱の横幅が60cmなんだから。
長い付き合いですが、この人の作物は昔からなんでも大きくなる傾向があります。「おい、これじゃ人参じゃねーぞ、大根だぞ」と、過去にも何度か言ったことを覚えてます。「大きいことはイイコト
だ〜!」というチョコレートのCMを見て育って世代ですから、ってのはカンケーないと思うけど、土が肥えているっていうことなんです。
さらに大したもんだと思うのは、これだけ大きく太くなっても、まったくすが入っていないこと。大きさ比べに入れてみたリンゴの下にある切り口でわかるでしょ。これは太くなりすぎたのではなくて、ちゃんと大きく育ったという証なのです。大きいけれど味も香りも甘さも優れているのが特徴。ただ大きいだけじゃないんです。こういう野菜を作れる人は稀有なんです。

クリスマス・お正月のご注文承り中!
○クリスマス 生クリームたっぷりのケーキ、チキンや鴨、ピザや生ハムなどのオードブルも。
ムソー 12月3日(木)ご注文締切 → 12月11日(金)〜入荷
ポラン 12月6日(日)ご注文締切 → 12月15日(火)〜24(木)入荷
○お正月 定番のおせち用品やお年と利用の食材が盛りだくさん。蒲鉾1本でもお気軽にどうぞ。
ムソー 12月9日(水)ご注文締切 → 12月26日(土)入荷
ポラン 12月13日(日)ご注文締切 → 12月27日(日)〜29日(火)入荷

今後、商品の構成を徐々に変えていきます 
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店の中を見渡してみると、時々自分は何をやっているのだろうと首をかしげることがあります。その季節に合わせて、あるいは新商品の発売に合わせて、どんどん新たな発注をしていくと、店の中はあっという間に商品であふれ返る。そしてこんなはずじゃなかったと思い返して発注を控える。
今まで何度も繰り返してきたのは、経済的な理由でのアイテムの絞り込みでしたが、今度はもう少し違う視点から絞り込んでみようと思います。CAMBIOという店は何を目指していて、そのために何を選択してどんな関係を築くのか。
街の中で存在し続けるためには、周りの方の要望にお応えするのが手っ取り早い方法です。でも、今までわがままな店を続けてこれた理由は、あえてそれを無視してきたからでもあります。今の店の中を見渡してみると、不本意な部分が増えつつある。CAMBIOという店は、もっとわがままで食えない店だったはずなのですが・・・。

古本市は第7回に向けて動き始めました
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木曜日の晩は古本市も打ち上げでありました。CAMBIOの2階で、食事は隣のワイン食堂からケータリング、酒や飲み物は持ち込み。実行委員会のメンバーが揃って、酔っ払う前のひとコマ。
今回もいろいろありました。称賛されることがあれば、反省することも多々。それらを次回につなげるために、掘り起こしておくのが打ち上げ。年明けまでしばし休眠する前に、みんなで課題を認識しておくための飲み会。ただ酔っ払うだけではないのです。

CAMBIOとして古本市に参加するのは、品ぞろえで店をどう表現するかという問いと同じように、街の中でどんな存在になっていくのかという試行錯誤の一環でもあります。決して結論ではない。誤ることがある試行であり、繰り返してしまう錯誤のひとつ。いい歳こいて、まだまだやってみたいことが山積みなのです。

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 347 「キレイ」でこそ (14−7)
 生来のなまけものだから、スポーツは余り好きではない。特に「観るスポーツ」には興味がないから、五郎丸選手へのインタビューは聞いたことがあるけれど、プレーは視たことが無い。だから、発言からプレーぶりを勝手に想像している。イチローも殆どのプレーは視ていないけれど、発言には興味がある。逆につまらない(昔からの繰り返し)事しか言わない選手には全く興味が持てない。まあ、スポーツ界なんて優等生的発言さえしていれば「叩かれない」世界だから、誰かが言ったことをそのまま繰り返していれば保身にはなるけれど、本音で「一流」の証明をしていただきたい。
 「観るスポーツ」は余りに実生活とかけ離れ過ぎて興味が薄れてしまったので、代わりに「周囲の人の動き」を観察して楽しんでいる。これがまた驚きの世界で、参考になることが多い。とはいっても「反面教師」ばかりなのだけれど、これはこれでなかなか真似のできない「スゴイ世界」なのだ。最近、最も注目しているのは「歩き方」で、認知症に効果があると言う学説が有力になってからは更に興味深く観察している。効果的な歩き方は、心拍数120/分を一時間程度保つ必要があるけれど、そんな歩き方をしている「高齢者」を見た記憶が無い。80歳エベレスト登頂の三浦雄一郎氏でさえ数十キロの荷物を背負い、足にはウエートを巻いて心拍数100が目安(持久力をつけるため)だったから、運動強度としては結構強い。認知症になる前に筋肉強化を怠るな(予防を含め)ということだろう。普段からキレイに速く歩く癖を付けておけば関節に負担も少なく、効率的に筋肉量を維持できる。「体を動かす習慣を身に着ける」ことが本質で、食事やサプリメント・薬に頼る前にすべきことなのです。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1151
日本の人口が減り始めて今年で10年目なのだそうだ。戦後のベビーブームを後ろから眺める位置で生まれてきたわれらが世代は、高度経済成長やらバブル経済の崩壊やら、さまざまなアップダウンを経験した稀有な世代と後々言われるようになるのかもしれない。日本の人口推移をグラフで見ると、江戸時代後期に3千万人だったのが明治になると急激に人口が増え始め、わずか百数十年で約4倍に増えている。思えば、わが母親の兄弟は8人だったし、カミさんの父親も確か8人兄弟。その次のわれらの世代も同じように8人ずつ子供を産んでいたら、もうそれはネズミ算というものでとんでもないことになる。だから、これから人口が減少していくのは当然の成り行きなのだろう。今は一時的に爆発した人口が、適正な数に収斂していく過程の始まりなのだ◆でも、今まで急激に増えてきた人口が減少し始めることは、ジェットコースターがゆっくりと引き上げられてきたレールのてっぺんから下り坂に向かうようなものだから、誰もが怖い。とくに経済を政策で動かそうとしている当事者たちは、もう怖くて仕方がない。でも、休みの日に山に登ってはるかな景色を見渡してみると、そもそもこの山だらけの島国で今の1億2千万人もの人口が暮らし続けていくのは無理なのだろうな、という感覚にとらわれてしまう。国土の7割が山地で残り3割の平地に人がより固まって暮らし、そのわずかな平地で食べものを作って、土や水を汚さずに循環させ続けることなんてとうてい無理だ。実際にこの70年で食べものの自給なんてすっかり破綻してしまった。土や水の環境なんて、目にははっきり見えないけれど瀕死の状態。野生動物の個体数が食べものの量や気候に左右されるように、人口だって食べものの生産量に見合った数字になるのが自然なのだ◆岡谷の人口はわれらが店を開いた92年ごろが人口のピークで6万人を超えていた。ところがこの10月現在ではあとわずかで5万人を切ってしまいそうな状態。23年で1万人の減少。今や地方はどこも人口減少に悩んでいるけれど、岡谷はすでに四半世紀近く前から減少が始まって最先端を行っていたのだ。出生よりも死亡が多いという自然減だけではなく、引越しなどで転出する社会減が多かったのが当時の岡谷の人口減の特徴だった。地価が高いので安い近隣に家を建てる傾向が強いからだ、と聞いていた。そのころは中央通りには店がたくさん並び、駅前にはイトーヨーカ堂があった。丸山橋のそばには大きな金物屋さんがあって、その通りを北に向かうと「男の館」というドキッとするようなネオンがかかる洋品店があった。まだ岡谷が買い物をする街として機能していた時代のこと。思えば、その時代に店を開けた私たちは、ずっと坂道を下る岡谷の街とともに歩んできたのだ◆日本全体がこれから下り坂にさしかかろうという時代ではあるけれど、われらが店は初めから下り坂の中で商売をしてきた。自慢じゃないけど、オレたちは最先端だったのだ。だからこそ思うのは、これからはまた街の時代がやってくる。なぜかと言えば、なぜかと言いたいが、残念ながらまだ言葉にできない。要因はいくつも思いつくのだが裏付けはないし、いくつも重なり合っていてそれらを結びつけているのが感覚的な事柄だから。いつか頭の中で発酵が進んで、てっぺんから泡を吹き出したら言葉になるかもしれない。そんなあやふやな根拠ではあるけれど、岡谷の街にもう少し積極的にかつ勝手連的に、関わってみようと思っている。
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2015年11月11日

週刊CAMBIO NO.1150

クリスマス・お正月のごちそうカタログ お届けします
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さて、11月も中旬になります。あと52回寝たらお正月。ホントかな? カレンダー見ながら指を折って数えてみちゃいました。おっと、その前にクリスマスがあるぞ。クリスマスまでは何日だ?
クリスマスとお正月のカタログを、本日よりお届けいたします。その日のために作られた、美味しいものばかりを揃えました。じっくりご覧になってご注文ください。ご注文が多いおせち用品は店頭販売もいたしますが、多くのものはご注文での入荷品です。締め切りまでにご注文下さいますよう、ご案内申し上げます。
地元産のもので、このカタログには載っていないものがあります。クリスマスでは「POCOのシュトーレン」、お正月では「みれっとファームのお餅」などなど。後日ご案内いたしますので、ご予定くださいませ。

SUWAプレミアム 「Ai no miso」 デビュー
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岡谷の味噌蔵「喜多屋醸造店」の看板娘で、味噌ソムリエでもある佐々木愛さんが、精魂込めて作り上げた「Ai no miso」がデビュー。
国産原材料の無添加味噌に、地元産ハバネロ、うめ、納豆などを使った4種の味。ハバネロはちょっと辛め、うめは優しい酸味、燻は燻製の香り、納豆は独特の風味。そのままご飯にのせても美味しいし、肉料理や魚料理、野菜にちょっと添えるだけでひと味違った仕上がりに。
愛さんは諏訪観光大使も務める身ですが、この「Ai no miso」も、諏訪の匠の技が生み出すとっておき地域ブランド「SUWAプレミアム」の食品部門認定第1号。ブランドコンセプトの「澄み切った繊細さ」にふさわしい添え味噌です。一度お試しください。
★Ai no miso  うめ/ハバネロ/燻/納豆   50g入 490円、150g入 860円

ハーブティは一足先に 冬へクリスマスへ
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ハーバルノートのある蓼科では、もう季節は秋を通り越して、冬の入り口までやってきました。サービスティーもシナモンが効いたウィンターティー。店内には、もう一歩進んでクリスマスティーまで用意されていました。
季節は早取りするもの。窓の外に落ち葉が降りだしたら、雪がやってくるまでの間、カサコソという落ち葉が積もる音を楽しむのです。温かいお茶を注いだカップを両手で挟んで。
ふたつのお茶の間にあるのは、世界一ホットと言われる危険な実、ハバネロ。ホットといってもちょっと違うホット。温かいと人はホッとするものですが、このホットはホッとする間もなく、空まで飛んで行ってしまうほどのホット。おひとついかがですか? ホットいてくれっ、て?

古本いろいろ 出品も受け付け中
古本市は終わりましたが、その流れでCAMBIOのあちこちに古本が並んでいます。最近できたテーブル席には「ピープル」さんのレシピ集や生活雑誌がたくさん。文化出版局の美しい雑誌「季刊銀花」もズラリ。座ってゆっくりと立ち読み?してください。誰でも参加できるひと棚古本市はただいま第3期を受付中。お一人様20冊まで出品できます。お支払いはCAMBIOの商品券。来年1月末までのお預かり。詳しくは下記のように。
○出店ご希望の方はまず電話やメールにてご連絡ください。
○出店料や手数料はいただきません。古本代金のお支払いはCAMBIOの商品券です。
○出店する方は本に価格を書いたスリップ(伝票)を挟み込んで、お持ち下さい。何かアピールするPOP(50×100mm位)を棚につけるのもOK。出店者としての店名、ニックネームなどを決めて下さると棚が楽しくなります。
○お預かりの期間は2016年1月末までの3か月間とします。期間中に棚に本を追加することは自由。
○開始時にお預かりした本の冊数を記したお預かり書を作り、お互いに確認します。搬入時に冊数と金額ごとの冊数を書いた明細をお持ち下さい。
     
りんごの発送承り中 今年も美味しく育ちました
りんごの発送が始まります。ギフトとしての発送を承っています。生産者は例年おなじみの下伊那郡松川町の水野耕一郎さん。マルバカイドウを台木にした大きな木で育ったふじ。枝もたわわに育ったふじは1本の木から約300sが収穫されます。栽培が容易なことから最近ハワイか栽培が
ふじ贈答用「美形品」 5kg(12〜16玉) 4600円(送料込) 3400円(店頭渡)
    〃 10kg(24〜32玉) 7900円(送料込) 6800円(店頭渡)
ふじ贈答用「美味品」 5kg(16〜20玉) 4200円(送料込) 3000円(店頭渡)
〃 10kg(32〜40玉) 6900円(送料込) 5700円(店頭渡)
※ 中国・四国向けは300円増額、九州・北海道向けは400円増額になります。
玉数の指定はお受けいたしかねます。※ 着日指定、到着時間指定を承ります。

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO.346  「キレイ」でこそ (14−6)
 十五歳から二十代初めまで、日常の歩行移動には下駄を愛用していた。当時は靴と同様の歩き方をしていたので、歯が短い駒下駄ではなく朴歯の高下駄を愛用していた。これならば、つま先が地面に接することはないので靴と同じ歩き方が可能だったからだ。当時から靴と下駄の歩き方には違いが有る事をうすうす気がついてはいたけれど、解決法にたどり着けないまま下駄生活は止めてしまった。その後、決定的な違いを理解するようになった(とは言っても、体はまだ理解していない)のはごく最近のことだから40年近く経過していることになる。実は「研ぎ」に関しても、疑問に思いながらも正解へ辿り着けない事柄は多い。というよりも、経験を積むほどに疑問は多くなり「正解に辿り着けそうもない」ことだけはわかるようになったけれど、
地道に経験を積んでいけば、進むべき方向は自ずと決まってくる。要は、そこまで物事を意識的に続けられるかということだ。諦めてしまえば、そこで終わってしまう。
 中日ドラゴンズの「山本 昌」投手が引退会見で「今の技術と、昔の体力があれば最高のピッチングが出来る」旨のことを言っていた。更に歳を取ったものからすると「技術も体力も衰えたけれど、イメージは過去最大になっている」というのが実感だ。だからこそ「出来ないこと」がさらに辛く感じられる。私の頭の中でもキレイに「すり替え」が起こっているようで「実際に出来たこと」と「出来たかもしれないこと」が置き換わっている。その辺の事をキッチリ整理しておかないと「これからも出来そうなこと」は虚像になってしまう。「実際に体を動かして出来ること」の検証を常に心がければ、「健康延命」にもつながる。「生きる」とは実に面倒な作業です。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1150
8日間にわたる古本市が幕を閉じ、休む間もなく翌日から日常の仕事に舞い戻った。このところひと月ほどまともな休みもなく、古本市の最中は朝6時から店を閉めるまで動きっぱなしの日々だったので、カラダは疲れの極致に達していた。最終日には一線を越える前のヤバいサインを感知していたので、会期が10日間だったら危なかったかもしれない。なにごとも経験というのはしておくもので、何度か越えてしまったおかげで、こんなサインが出たら次はぶっ倒れるという一線を知るようになった。歳をとって基礎体力は落ちてきても、そんな経験が身を守ってくれた◆古本市の企画と準備もかつての経験がいろいろな場面で助けてくれた。期間を定めて計画を練り、メンバーを集め分担して準備を進めて実行する、というのは山に登ることとほぼ同じなのだ。山岳部という集団で登る場合は、短期の山行でも長期の合宿でも基本的には同じ。海外遠征になれば、計画から実行まで数年がかりだったし予算も百万円単位だったが、期間と規模が大きくなるだけで基本は何も変わらなかった。高校生のころから何十回と重ねてきた計画から実行までのプロセスは、古本市というイベントを進めるにあたって十分に役に立った。毎週繰り広げた打ち合わせには、二度にわたる海外遠征で経験した準備の周到さが活きた◆古本市の企画や進行に過去の経験が生きているのは事実なのだけれど、古本市もスタートから3年で6回の経験が積みあがってきた。それは古本市の歴史として生かされるなら良いのだけれど、踏襲すべき既定路線として縛られるようになってはならないと思う。その点から考えると、この6回というのはそろそろ今までのやり方を見直す時期に来ているのだろう。今までの延長線上に12回目を構築するのではなく、6回目までのやり方で見えてきた問題や、これから3年後に岡谷の街がどのようになっているか、回を重ねていく古本市が街とどうかかわるようになるのか、を考えて企画をしていかなくてはならないだろう。今までは勢いだけをエネルギーにして進んできたが、これからはきちんと将来的な展望を織り込んでいくべきなのだろう。なのだろう、なのだよ、なのだけど、できるかな?◆この古本市はほかのイベントと違い、会場が10カ所にも分散していることが特徴なので、イベントのボリュームを計ることが難しい。いったい何人の参加者があるのか、と問われても「さて???」と頭をひねるばかり。ひとつの会場の入場者でさえ、小さな店では何かを買ってくださった方しか数えていられないし、数カ所を回った方を各会場でカウントしていたらその会場の分だけ数は水増しになってしまう。10会場を巡ってくださる方がいれば、1カ所に寄っただけで帰ってしまう人もある。もう数えようがないのだ。会場が分散しているので街歩きを楽しんで・・・といっても、街の中でいったいどの人が古本市の参加者なのか、ただ散歩をしている人なのかの見分けがつかない。チラシを持ってきょろきょろしながら歩いている人は、古本市の人だなと見当はつくが、チラシをザックの中にしまって一心に歩いている人はどちらだかわからない。TVの取材に来た記者さんに、「桜並木の紅葉の下でチラシを持って歩く人が絵になりますよ」とお薦めしたのに、「1時間待っても通った人はヘルメットをかぶった土建屋さんと、犬を連れたおばあさんだけでした」と言われる始末だった◆広い会場にたくさんの店が集まって人が続々と押し寄せている、というのが一般に行われているイベントのイメージだけど、われらの古本市はそれとは趣がずいぶん違うのだ。普段から街の中で営業している店や映画館、美術館の中に古本を展示するというやり方は、はた目から見たらちっとも目立たない。だから今回は少しでも「やってるんだぞ〜!」というアピールをするためにオリジナルの幟旗を作って掲げてみた。それでも会場に2〜3本の幟旗が立っているくらいではアピールには程遠い。そこで次回は、もっと華やかなアピールを試してみたいと今から秘策を練っている。今回から出店してくれた「キモノコトハジメ」への反応が良かったことから、次回はみんなで着物を着て街を歩こうという趣向だ。実行委スタッフも着物でお客さんをお迎えする。八百屋のおっさんも着物で店に立つ・・・かどうかはわからないけれど、まず自分たちが楽しまないといけないな。
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2015年10月25日

週刊CAMBIO NO.1147

岡谷まち歩き古本市+古道具市 27日(火)開幕!!
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さて、古本市開幕まであと1週間となりました。どうか、今の好天が会期中も続きますことを! 古本市に合わせてCAMBIOではセールを行い、店頭には日替わりで美味しい食べものが出店し、銘打ってはいませんが秋の収穫祭のような賑やかさに。どうぞお出かけ下さい。
なお、会期中は駐車場がイベント会場の一つにもなるため、大変混みあいます。駐車場はお買い物のお客様を優先させていただきますが、何しろスペースが不十分です。恐れ入りますができるだけ笠原書店本店前無料大駐車場をご利用くださいますよう、お願いいたします。
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30日から最終日の3日まで、駐車場にはスープカフェのトレーラーが登場。
野菜だけで作った美味しいスープと、クロックムッシュなどのパンが楽しめます。フランス生まれのミリュエルさんが作るスープは、野菜だけで深みのあるコクと旨味が凝縮された味。康彦さんが手にしているのはクロックムッシュ。ハムやチーズを挟んで焼いたサンドウィッチ。
5月の出店でも大好評だったスープカフェ「マ。スープ」です。どうぞ味わって下さい。
着物の古着 キモノコトハジメ 2日に出店
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今回の古本市に初めて出店する「キモノコトハジメ」は、着物の古着をこのように帯と帯締めのセットにしてパッケージ。袖丈裄丈身丈身幅を書き込んだタグをつけて販売します。
着物って着る人に合わせてあつらえるものですから、こんな形で並ぶことは今まではあまりなかった。それだけに、こんな売り方も面白いと思うのです。着物を知る人ほどこんな売り方にギョッとされるかもしれませんが、タンスに眠っている着物たちの行く末を考えると、これはひとつのイノベーション。
キモノコトハジメの出店は2日(月)。「テーブルランド八ヶ岳珈琲工房」とコラボ出店。着物をお買い上げの方にコーヒーをプレゼント。着物は28日と2日以外は毎日岡谷蚕糸博物館に出品。

セロリから考える 「オーガニックって何だ?」
店全体から見ると、野菜の売り上げは決して大きな割合にはならないのですが、店主の関心とエネルギーはかなりの割合が野菜に向けられています。だから、新たな野菜が入荷すると嬉しくて記事にしてしまう。そして今日はセロリのお話し。

諏訪には原村というセロリの大産地があるので、セロリには詳しい人が多い。それだけにオーガニックのセロリなどというと「そんなの出来っこない」と何度も否定されました。でもね、よーく写真のセロリの茎をみてください。真っ青でしょ。原村で育てているのは茎が白い「コーネル」。これはミニセロリとかグリーンセロリと呼ばれる「トップセラー」という品種。耐病性があるので、この品種なら農薬を使わずに育てられるんです。とはいっても技術的には難しいですけれど。
市場の競りにかけられるときに評価されるセロリを作るか、オーガニックという限られた枠の中で育てるか。そこには大きな違いがあります。それはものとしての評価をするか、それとも作る過程を評価するかの違いでもあります。
多少虫が食っていても引き受けられるか、規格の大きさまで育たなかったけれど、それを食べる人に説明しながら売り切れるか。その役目を負うことがオーガニックの食材を扱うことの意義なのです。というわけで、飯田市吉沢よっちゃんの有機セロリです。
麦を焙煎した穀物コーヒー ほっこり温まります

穀物コーヒーとは、大麦やライ麦を焙煎して粉末にした飲み物。ほっこりとした土のような香りで身体が温まります。コーヒーやカフェインが苦手な方に、陽性の飲み物として人気があります。
どれもポーランド産なのは、コーヒーの代用品として100年も前から愛飲されてきた歴史があるから。今もたくさんの種類があって、子供たちは牛乳に入れて飲んでいるそうです。コーヒーという名ではありますが、味はいかにも穀物らしい風味。麦茶を濃くしたような感じで、誰にも愛される飲み物です。
右、INKA 150g 900円、左、有機Herb coffee タンポポ入り50g 625円

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO.343 「キレイ」でこそ (14−3)
 研ぎ玄では、研ぎに関する質問及び相談には時間が許す限りお答えするようにしている。勿論、無料で受けているから、遠慮なく声をかけていただきたいけれど、件数は非常に少ない。本来、手仕事に用いる刃物は「使い手自身が研ぐ」のが原則だけれど、料理教室に通って「包丁が研げるようになった」なんて話は聞かないし、飲食店ですら外注で済ませる店も増えつつある現実を踏まえれば、無理もない。かと言って、調理に包丁が不必要な時代が来るとは到底思えないから、もっと積極的に包丁と対峙しても良さそうなものだけれど、身近なモノほど見過ごされるのは世の常だ。
 四年近く研ぎ続けている包丁に、突然「刃こぼれが」なくなった。持ち主曰く「切り方がわかった」のだそうだ。まあ、わからないよりは良いけれど「包丁を使う」って、そんなに難しい行為なのでしょうか? 「はい」実は難しいのです。特に歳が行ってから、正しい動作を身に着けようと思えば時間が掛かってしまう。子供の頃に正しい動作(はキレイなものだ)を目にしていれば、自然にできてしまう事も、大人になってからでは、最悪手遅れの場合だってある。だからと言って、幼いころから色々な習い事をさせても、皆がそれぞれの事柄を習得できる訳でもない。そもそも、秀でた技術を習得したければ、環境も大切だけれど「本人の資質に起因する」ところが大きいからだ。対して普通の人は「日常生活が滞りなく送れる動作」を身に着けるだけで十分なのだ。と、それがいかにも簡単そうな事を言うけれど、それはそれで「一芸に秀でる」ことよりも寧ろ困難なのかもしれない。けれど「日常の動作を向上させる行為」を心がけていれば、上手にあちら側へ行けるような気がするのですが・・・。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1147
このところ、夜中に鹿の鳴き声で目を覚ますことが多くなってきた。秋が深まって鹿鳴きが始まったのだ。鹿のオスは繁殖期の秋になるとメスを呼んだり、縄張りを守るために大きな声で鳴く。山の中では日中でも鳴いていることがあるが、人家の近くでは夜中になって人けがなくなると鳴き始める。山と畑に囲まれた我が家の周辺はちょうど縄張りの境目に当たるらしく、10年ほど前からこの時期になると、息遣いが聞こえるほどの近距離から毎晩のように大声が響き渡る。本業に加えて古本市のチラシの発送などで忙しい日が続いてきたのに、夜中に何回も起こされるとカラダの疲れが抜けない。不機嫌な顔でレジに立っていたら鹿のせいだと思ってくださいませ◆今年の秋は自前の単独イベントを一切やめ、始まりから出続けてきた地元のイベントへの出店もやめ、古本市の企画と準備に集中することにした。9月中旬からは毎週のように各地で開かれるイベントに足を運び、イベントの運営方法、主催者の構成、地域との連携、デザインや告知の方法、出店者の募集、そして来場者の構成やイベントの雰囲気など、ありとあらゆることを学ばせてもらってきた。どのイベントにも個性があって、ひとつとして同じスタイルはなく、どのイベントでも自分たちの古本市に反映するアイデアを得ることができた。ただ、自分たちの古本市もどのイベントに負けず劣らず個性的であるので、そのままパクってどうなるものではないけれど◆イベント運営の成功法則などというものがあるのなら、もうとっくに本になって出回っているだろう。それに近いハウツー本ならあるかもしれないが、そんなものを当てにしていたらきっとイベントはコケる。それだけイベントを企画するのは難しいし、さらにそれを続けていくのは大変なエネルギーを要するのだ。いろいろ見て歩いて発見した中で学生がいる街ほど賑やかに思えたのは、自分たちにないものだから羨ましく思えたのだろうか。大学があると他所から一定数の18歳人口が流れ込んでくる。卒業と同時でまた出ていく人が多いのだけれど、その出入りによって街の中には風が吹くようだ。そんな学生や大学の存在とイベントには、不可分な関係があるように思えた。でも、それは他所のこと。自分たちの街にないものに指をくわえて見たって仕方がない。オレたちはオレたちなのだ◆あるイベントでは人出の多さと、骨董品の数の多さに圧倒された。自分たちがやろうとしている古道具市など足もとにも及ばないような賑わいに、自分たちが見ている世界の狭さを思い知ることになった。でも、その一方で、天然素材で人間が拵えたかつて生活に役立ってきた道具たちというわれらが古道具市のカテゴリーは、まだまだ手垢がついていないことを知ることにもなった。骨董品という一種独特の世界とは一線を画した、古いけれど温かみがあって家の中にあると何となく落ち着く小さな家具。プラスチックなら100円ショップでも売っているけれど、きちんと木工職人が組み立てて長く使われたおかげで棚板がすり減っているような書類棚には、長く用に耐えてきた風格のようなものがある、と実際に触って感じてもらう古道具市。それは今まで続けられてきた骨董市とはちょっと趣が違うし、対象となる人の年齢や生活経験の長さも違う◆あるイベントでは古い街道にたくさんの出店が集まり、道を埋めるほどの人出で賑わっていた。車道を通行止めにするために、入り口にはガードマンが立って来場者の車が入り込まないように規制をしていた。その通り沿いに住んでいる人は「住民です」と言えば通してくれるようだったが、中には無言で怒ったような顔をしたドライバーが突き抜けていくことあった。イベントの開催で地域の住民に非日常が発生する場合、歓迎されない場合があることを目の当たりにした。われらの古本市も街中で開催するので、交通規制をするようなことはないが、住民の迷惑になることがないよう十分に配慮しなくてはならない。何よりも古本市の目的は、街を歩いてみんなに楽しんでもらうことなのだから。
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2015年10月18日

週刊CAMBIO NO.1146

第4回岡谷まち歩き古本市+古道具市は29日から
CAMBIO 秋のセール 全品10%OFF 28〜30日

古本市前半の3日間はお待ちかねのセールを同時開催。1階店舗の商品は一部を除きすべて10%OFF.4月以来半年ぶりのセールとなりました。どうぞお見逃しなく。
店頭にはいろいろなショップが日替わりで登場
コーヒー、スープ、ヘンプ衣類、パン、野菜、ワインビネガーなどなど。ふだんはお目にかかれない美味しいもの、あまり見ることができない作る人の素顔、この時でなければ出会えないひと、ものがCAMBIOの軒下に集まります。お出かけください。詳しくは来週。
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電磁波カット ゼンケンの暖房機 各種1台早割10%OFF 
安全で静かな暖房機として毎年大人気のゼンケン暖房機を、シーズン前の早割特価として各1台に限り特価10%OFFでご提供。チラシの価格はメーカー希望価格。※10月末までのお引き取りに限ります。
アーバンホット(新型) 28500→25650
足入れ電熱マット 14000→11400
アーバンホットスリム 17000→15300
一人用電熱マット 15000→12800
電気掛敷オーガニック綿毛布 18500→16650
電気カーペット1畳用 25000→22500
電気足温器 16000→14400
電気カーペット2畳用 35000→31500
電気ひざかけ 12500→11250
電気カーペット3畳用 47000→42300
窓下ヒーター(小) 12500→11250
窓下ヒーター(大) 16000→14400
●電気カーペットはカバーなしもあります。価格はお問い合わせください。

シリアから元気に入荷してます! アレッポの石鹸 
激しい内戦で、一時はもうなくなってしまうのかとハラハラしたアレッポの石鹸。ちゃんと入荷してますよ。しばらく石鹸も製造できなかったそうですが、工場をアレッポから地中海沿岸に移転、今年は新工場から出荷されています。1000年以上前から職人の手作業で石鹸を作りが盛んだったアレッポ。石鹸の香りを嗅ぎながら、彼の地に平和が訪れることを祈ってください。ノーマル 1個630円
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冷えてきましたね。今朝の気温は信州各地で一桁台。ストーブを焚いたおうちもあったことでしょう。こんな日に美味しいのはおでん。さつま揚げや竹輪を詰め合わせたおでんセットが今週から始まりました。秋の夜長はおでんでほっこり温まるのがオススメです。おでんはじっくり煮込むと美味しくなるし、一回煮ると結構たくさんできちゃって食べきれないという方のために、すでに煮込んだおでんもあります。おひとりさまサイズの8種類8個入り800円。
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今朝は我が家の外気温計はなんと0℃を指していました。それを見てすぐに床暖房のスイッチを入れちゃいましたね。迷わず。グッドタイミングで入荷したのが、これ。美濃高田焼の湯たんぽ。金属とは違う、陶器の柔らかな暖かさで毎年人気です。カラフルなところもまた好評で、どことなく鈍臭い形がユーモラスに見える。
湯たんぽって、お湯を沸かす時以外はエネルギーを使わない優れた暖房です。保温性も高く遠赤外線効果でほっこり暖か。美濃高田焼 湯たんぽ 各色2686円
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りんご農家水野家の当代、耕一郎さんと長男の尚樹くん。積み込む前のりんごを点検中。先代の邦美さんからお世話になって二十年余り。代が替わりさらに次の代が育ってきました。
りんごの木も同じように代が替わり、品種が変わり、次の品種が育成されています。次の世代の木を植え、新たな品種を試し、十年後にはどんな品種の構成になっているかを探っていきます。「こないだのシナノピッコロはどうでしたか? シナノドルチェとどっちかに絞ろうと思うんですけど、どっちが良いんでしょうね?」そんな会話を交わしているそばで次の世代の尚樹くんが遊んでいる。農業の豊かな面を見たような気がしました。
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研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 342 「キレイ」でこそ (14−2)
 体のあちこちが痛くなり、運動能力が低下すると「いよいよ」が、近づいてきた実感が高まる。積極的に体を鍛えても、度を超すなり方法を間違えれば、寿命を縮める原因になる恐れもある。というのが動機かどうかは知らないけれど、高齢者の「スポーツジム通い」が増えている。らしい。「教えを乞う」のが苦手な身としては全く想像がつかない世界だけれど「適切な指導をしてくれるスポーツトレーナー」に遭遇する確率はどれ位なのだろうか? 恐らく子供以上に高齢者は個人差が大きく、一様な指導が通用するとは思えない。それでも、何もしないよりはマシなのかもしれない。
 この商売を始めてわかった事がある。「大方の人は、包丁(刃物)の使い方を知らない」という事実だ。「研げない方の為」と思って始めた商売が「使い方をご存知ない方の為」に、路線を変更せざるを得なかったのは衝撃だった。本来、こんなことは子供の時に体得していなければならないことだけれど、実生活で「包丁」は意味のない道具になってしまったのだろうか?「学校で刃物を使わせなくなったから・・・」良く言われる事だけれど、経験的にはもっと前に原因があると思っている。最近騒がれているように、小学校入学時からHBの鉛筆は使わせない。十分な筆圧が無いのが原因だけれど、これはもう学校の問題では無いのは明らかだろう。まだ、決定的な調査はなされていないようだけれど、小学生にしてすでに「ロコモティブ・シンドローム予備軍になる生徒も目立ち始めた」という。簡単・便利・安全な生活を望むのはわかるけれど、体の機能は使わなければ衰え、使い過ぎれば壊れてしまう。激しい動きを心がけるより「ゆっくりキレイな所作」を心がけていれば筋力不足には陥らない。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1146
よく知られるように、古い東京の町には下町と山の手がある。その境目は、隅田川に沿った低地の下町から見ると一段高い丘になっている武蔵野台地の東端だったらしい。王子から谷中や湯島を通って麹町辺りまでがそのライン。山手線の外回りと並んで走っていた貨物線は、駒込から田端に至る辺りで山手線の下をくぐり、トンネルを抜けて台地の下辺に下りて王子へ向かう。貨物線を跨いだ山手線は坂を下って田端の駅に滑り込む。いまや貨物線は湘南新宿ラインとなって北関東からの電車が通っているが、私たちが高校生の頃はまだ長い貨物列車が旧型の電気機関車にひかれて走っていて、私が通っていた私立高校は、その貨物線のトンネルの上にあった◆そんな立地だったので、生徒の中には山の手のボンボンがいれば、下町の小僧もいるといった具合のバラエティに富んだ構成だった。埼玉に近い東京のはずれで育った私はそのどちらにも属さなかったので、同じ東京でありながら結構いろんな気風を感じることができた。とくに下町の小僧たちには独特の言い回しのようなものがあって、何かの拍子に飛び出してくる言葉には下町らしさの歯切れの良さを感じた。彼らが使う言葉の中には私が知らない言葉もあって、それを下町特有の言葉だとずっと思いこんでいた。とくに、いつも小狡いことをする男のことを「こすっけれぇやつ」と呼んで忌み嫌うのが、いかにも下町らしく感じていた。人格ができかけてきて張りぼてのように自分を見せたがる高校生という世代にとって、そんな「こすっけれぇやつ」と呼ばれることは何よりも屈辱だった。人前で小狡いところを見せてはいけないと思うようになったのは、そんな彼らのおかげかもしれない◆山の手のボンボンを象徴するような島国の首相は、つい最近ニューヨークにお出かけして国連で演説をしたらしい。どうやらその演説の出席率は散々だったようで、ネットのニュースではわずか13%だったという。聞くほどのものではないと国連の場で示されてしまったというのだが、そんなニュースは大新聞に載っていなかった。ひょっとすると載っていたのに見落としたかもしれないが、それほど扱いが小さかったということだ。さらにおまけがあって、その後の記者会見でアメリカ人の記者から「予定外」の質問が出て、しどろもどろになってしまったという。これまた大新聞には載っていなかったか、見落とすほど小さかったのだろう。なぜ「予定外」なのかというと、彼の記者会見はすべて前もって質問が提出されているものに限る、ということになっているからだ。聞かれることが分かっていれば、その答えを用意して記者会見に臨める。よどみなく答える姿は指導者らしく見えるが、実は前もって知らされている「出来レース」の記者会見だったのだ◆ネットでこのニュースを見たときに、思わず数十年ぶりに口を突いて出てきたのが「こすっけれぇやつ」という言葉だった。日本ではもともと記者クラブというマスコミの悪い習慣があって、記者会見には記者クラブに登録していない社は参加できなかったり、質問ができなかったりする。質問をする相手とされる相手が仲良くしましょうというクラブがあれば、都合の悪い質問なんかできなくなる。過去には新聞記者が政治家にアドバイスをしたり、演説の原稿を書いたりしたこともあったらしい。そんな関係の取材から政治家に都合の悪い話などは書けるわけがないし、実際に読む側には知らされてこなかった。ところが、ニューヨークでも同じことをやっていたので、外国人記者におちょくられてしまった。しどろもどろになったボンボンは、次に予定されていた質問をキャンセルして記者会見から逃げ出したそうだ。なぁにやってんだ、こすっけれぇやつめ!聞かれたことなら堂々と答えてみやがれってんだ◆高校を卒業してからも、下町の小僧たちとは一緒にスキーに行った。春休みの3月下旬から4月の初めにかけては八方尾根にテントを張ってスキーをしていたので、毎年彼らと10日近くも寝食を共にした。思わず口を突いた「こすっけれぇ」という言葉を調べてみると、下町の言葉ではなく全国的に使われている言葉であることが分かった。「こすっからい」が基本で漢字では「狡辛い」と書く。人を欺いて自分に有利に立ち回るさま。悪賢い。ずるい。という意味。それが下町風の崩し方になって「こすっけれぇ」なのだ。使い方として間違っていない。
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2015年10月07日

週刊CAMBIO NO.1145

伊那市大川さんの人参 今期もよろしく
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伊那市春庭農園、大川さんの人参。今年も収穫が始まり、掘り上げたばかりの人参を、夕暮れの畑で受け取ってきました。土の作り方で香りも甘さも違いがわかってしまうのが、人参。毎年、秋から冬にかけて店頭に並ぶこの大川さんの人参は、その違いがはっきりとわかる逸品。人参嫌いの人も、この人参を食べたら目が覚めるかもしれません。100g 65円 1kg袋 620円

オーガニック&ヴィーガンチョコレートが入荷 740円
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10月1日はチョコレート解禁日。今週からチョコレートが並びました。お待たせしました〜!
今年のおすすめダントツNo.1は、フランス・ダーデン社製オーガニック&ヴィーガンチョコ。乳製品の代わりにアーモンドミルクを使っています。さらに甘さはココナツシュガー。さっぱりとした甘さの純植物性なので、いろいろな方にオススメできます。
定番のアガベチョコも同時入荷。まずはこの4種類で今季のチョコシーズンはスタート。今月後半から、さらに色々な種類のチョコレートをご紹介します。どうぞお楽しみに。

まもなく古本市のチラシがお目見え!どうぞよろしく!
第6回岡谷まち歩き古本市+古道具市のチラシがもうすぐでき上がります。A3版四つ折り、両面フルカラー。表面が二つあって片面は古道具、裏返すと古本。置き方によって2種類のチラシのように見える工夫がされています。見開きには各会場の独自イベントを満載。各美術館、博物館の企画展や、映画の上映スケジュール、個店のセールや催事予定など。期間中は岡谷の街で、ほんとにいろいろな催しがあるんですね〜。
このチラシを置いてくださるお店や事業所を探しています。ご連絡いただければ幸いです。

電磁波カット ゼンケンの暖房機 各種1台早割10%OFF 
まだ日中は夏の陽気が続いていますが、今年も間違いなく冬がやってきます。そこで今年も暖房機のご案内。安全で静かな暖房機として毎年大人気のゼンケン暖房機を、シーズン前の早割特価として各1台に限り特価10%OFFでご提供。人気のアーバンホットは久々のモデルチェンジ。この機会にぜひ1台お備えください。チラシの価格はメーカー希望価格。※10月末までのお引き取りに限ります。
アーバンホット(新型) 28500→25650
足入れ電熱マット 14000→11400
アーバンホットスリム 17000→15300
一人用電熱マット 15000→12800
電気掛敷オーガニック綿毛布 18500→16650
電気カーペット1畳用 25000→22500
電気足温器 16000→14400
電気カーペット2畳用 35000→31500
電気ひざかけ 12500→11250
電気カーペット3畳用 47000→42300
窓下ヒーター(小) 12500→11250
窓下ヒーター(大) 16000→14400
●電気カーペットはカバーなしもあります。価格はお問い合わせください。

部屋の真ん中に置ける 丸型遠赤ヒーター「暖話室
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ホーローの発熱体を使っているので、音も臭いも風もなくわずか2〜3分で温かさが広がりだします。長年使ってもスイッチを入れた時に嫌な臭いを出すことがありません。オイルヒーターに比べれば断然早い立ち上がり。何よりも360°が温まるので、「暖話室」を囲むように二人で暖まれること。これが人気の秘密なのですね。
●丸型遠赤ヒーター「暖話室1000H」 
メーカー希望価格42000→39000円
  

遠赤ヒーター「夢暖望」暖かさ無料体験貸出し実施中
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一台ずつ丁寧に群馬県藤岡市の工場で作られている「夢暖望」と「暖話室」。店頭で見るだけではわからない使い心地、部屋に置いた時の存在感、つけた時の暖かさを体験していただけるように体験貸し出し用をメーカーから提供してもらいました。1週間を目安に無料でお貸しいたしますので、実際に家で使ってみてください。
★貸出機は店頭でのお渡しです。
●遠赤ヒーター「夢暖望660H」 
32000→29000円



研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 341 「キレイ」でこそ (14−1)
 雑誌は読まないけれど、新聞の広告見出しは興味本位でざっと目を通す。近頃は女性向け週刊誌でさえ「宰相A」の批判記事が多いようだ。このお方は反対意見が強いほど激高するタイプのようだから、対応は慎重にしなければ逆効果になる危険性は高い。とは言え、「反面教師」のお蔭で「考え、行動する若者」が増えたのは喜ばしい事だと思う。だからといって、投票率に直接作用するとは考えにくいし、直ちに望ましい方向に向かうとも思えない。民主的に物事を運ぼうと思えば、面倒な作業を地道に積み上げるしかない。たとえ結果的に「正解」だったとしても、民主的に選ばれた政治家に「民主的でない政治を選択する権利」は与えられていない筈だ。ひょっとすると、この国の政治家は「民主的な手続き」の元に選ばれてはいないかも・・・。
 次に目立つ記事は「老い」に関する記事かもしれない。「認知症」「狭窄症」「変形性関節炎」「四大疾病」などの怖い言葉で脅迫され、「○○は治る」と言う見出しの月刊誌を買わされる。「終活」が取り上げられれば「生前葬」とか「散骨」の手配をする。誰しも「ピンコロ」でキレイに「オサラバ」したいのは人情だから、お地蔵さんにお参りしたりする。まあ、身内への「遺産」よりも生前にキレイさっぱり使い切ってもらった方が「世の中の為」なのだけれど、実際には「将来への不安」とか「身内の為に残したい」と「今」を楽しむ為に使わずにため込んでしまう。不安ばかり煽るよりも、楽しい事に使いたくなるような話題があれば「お金」は動くのだろうけれど、金を使ったからと言って「見返りが少ない現実」を知ってしまった社会が、経済成長を続けられるとは思えない。と、また将来への不安が頭を過ってしまう。のです。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1145
夏休みの旅日記を書いているうちにどんどん秋が深まり、とうとう10月になってしまった。あと古本市まで3週間しかない。先週で顔を合わせての打ち合わせを終え、企画はすべて決まった。週末にチラシの編集を校了させて出稿。いよいよ第6回岡谷まち歩き古本市+古道具市の姿かたちが明らかになり、たくさんの方に足を運んでいただけるよう告知を進めなくてはならない。いくら企画をしたって、それが来たいと思う人に伝わらなければやっていないも同じこと。頑張ってチラシをあちこちに置いてもらったって、その場所に来る人が興味を持ってくれなければただのゴミ。告知はどんなに手をかけたって、効果がなければ意味がないのだ◆そもそも今頃になってチラシを作っているようでは遅いのではないか、と思われるかもしれない。でも、毎回真っ白な紙に絵を描いていくような企画の進め方なので、1か月前でもまだ決まり切っていないことがあるほどなのだ。ひとつのスタイルが出来上がっていないということは、まだイベントとして成熟していないということでもある。毎回参加会場が増えている現状では、スタイルが出来上がるということは成長が止まるということでもあるのだ。今回も古本市のWEBサイトを作ろうという提案があったが、毎回会場が変わっている現状ではなかなかコンテンツを作り切れないので見送った。でも、このままでは永遠に作れないかもしれないので、内容を限定して作っていくことが必要になるだろう◆古道具の出店者は昨年と同じ顔ぶれがそろったので、量的に十分古道具市と呼ぶに値するイベントになる。昨年は古道具を使って古本を並べるという斬新な試みをしてみたのだが、販売から見れば見事な失敗になってしまった。ディスプレイとしては古いもの同士が融合して良かったのだが、古道具を買う人が手に取って見ることができなかったので、古道具の売り上げが伸びなかった。その出店者からまた出店してもらえるかが今回の課題だったのだが、もう一度出店してもらえることになったので何とかリベンジを果たしたい。そのために今回は広い元家具店の会場を用意した。ディスプレイのプロがすごい古道具の世界を構築するので、ぜひ見に来ていただきたい◆今回の新機軸のひとつは、会場に古道具コンシェルジュを配置して、古道具引き取りの相談に乗ることだ。納戸や蔵の眠っている古道具を再び表舞台に引っ張り出し、それらに魅力を感じている人たちに手渡して可愛がってもらおうという趣旨。その場で買取ができればよいのだが、古物営業法という法律で本来の店ではない出店場所で買い取ることができないので、苦肉の策として古道具コンシェルジュになった。ご自宅に無垢の木で作られた戸棚や抽斗、踏み台や卓袱台、椅子や木の箱などがあったら、後日買取りに伺うので古道具コンシェルジュに是非ご相談を◆もうひとつの新機軸は着物の古着販売。古本は文字媒体の歴史を刻み、古道具は生活の歴史を刻むもの。それなら衣類の歴史を刻むものとして着物の古着は、このイベントにぴったりなのだ。山梨で着物の古着を扱う人たちとの出会いがあって、今回から扱いアイテムのひとつに加わることになった。会場は岡谷蚕糸博物館。ところが絹がテーマの会場だから着物はぴったりだ、などというのは着物など着たことのないおっさんの浅薄だった。スタッフが会期中ずっと居られるわけではないので、着物はすべて透明の袋にパッケージして並べる。それが着物をよく知る人にとっては、大変な非常識に思えたようなのだ。着物とは着丈や裄丈、袖丈をすべて着る人に合わせて作ってあるものなのに、どうしてそんな形で売れるのか、と◆ところが、そんな形で売っているものを、昔から着物を着ていた人が買うわけがないのだ。いまやネットではアバウトな丈を合わせて柄が気に入ったらポチッとボタンを押して買う、という時代。着付けだって自分でyoutubeを見て、見様見真似で着てしまう。安い化繊の新物よりは、ちょっと丈が足りなくても正絹の古着の方がよいという選び方。呉服屋さんには入れないけれど、そうやって素材の良い着物が手に入るのなら、ぜひトライしてみたいというひとがいる。そんな時代背景を理解してもらい、箪笥に眠っている着物たちに再び陽の目を浴びて街を歩く機会を与えたい、というコンセプトで着物を扱う「キモノコトハジメ」の出店が蚕糸博物館に受け入れてもらえることになった。これは古道具市にとっても新たな進歩だと思う。楽しみがまた増えた。
posted by cambio at 15:44| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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