2015年09月27日

週刊CAMBIO NO.1143

お菓子⇔麺や粉 商品の配置を少し変えてみました 
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先日、久々に棚替えをいたしました。今まで麺類や粉があった棚にお菓子がズラリ。お菓子の棚に麺と粉が移動しました。パンやJBクッキーが並んでいる島とお菓子を向き合わせたわけです。
連休中にもう一つタクラんでいることがありまして、実現すると今までになかったスペースが生まれることになります。ちょっと楽しみだな〜。ズクが足りずにできなかったら、お客さんが多くてそれどころじゃなかったら、ごめんなさい。

人気のJB(地元ブランド)お菓子にニューフェイス
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JBお菓子のニューフェイスは、豆っ娘のオリジナルおやつ。標高1000mを超える原村で24町歩もの田んぼを作る実家のお米を粉にして、なんとかお菓子に仕上げたいという執念の2作目。「こめぼう珈琲豆」390円。
珈琲は「テーブルランド八ヶ岳珈琲工房」、製造は「みれっとファーム」と、八ヶ岳周辺で固めた完璧なJBお菓子。カリッとした食感と珈琲の香りで早くも人気獲得。ゴマ風味の「こめぼう」362円ともどもよろしく!

蓮根が入荷しました まだ原発事故の影響があります
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今週から蓮根が入荷しました。茨城県行方市産。放射能検査の結果1sあたり6.7ベクレルのセシウムが検出されています。昨年は8.6ベクレルでしたから、数値は落ち着きつつあるということになります。その数値をどう受け取るかは、買ってくださる方の判断にお任せするとして、私たちは今年もこの蓮根とお付きあいをします。原発事故から4年半がたった今、放射能数値を表して売ることは珍しくなってきました。それより四半世紀前に起きたチェルノブイリ原発事故の際も、同じように時間の経過とともに放射能の脅威は忘れられていきました。そして事故はより身近で起きてしまった。自身の身を守るために放射能数値が検出された野菜は食べないということも尊重します。でも私たちは、忘れないためにきちんと数字を追い続けることも必要だと思うのです。

さんまのチャンスはあと2回! 大船渡から直送

★10匹入り 3000円 (送料込み・税別
★到着日(変更になる場合があります)
@10/3【土】到着分・・・9/27【日】ご注文〆切
A10/10【土】到着分・・・10/4【日】ご注文〆切

★海の荒れ具合、漁の結果などにより、発送日が変更される場合があります。
★宅急便の配送時間は午後2時以降になります。B

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO.339  「キレイ」でこそ (13−6)
 高校生の頃、剣道部に籍を置いたことがあった。正式な契約を経て入部した覚えはないし、上級生の態度が納得できなくて半年ほどで退部した。と、言っておけばそれ以上詮索されることは無かった。当時、武術全般に興味があったけれど、相手と直に接触する柔道は論外だったから、残された剣道を選んだ。初日から「失敗した」と感じたけれど、時がたてば「馴染む」と思っていた「臭い」が、夏に向かう程強くなりほぼ限界に達したのが最大の理由だった。まあ、運動部の部室はある程度臭うものだから、なんとかなると思っていたけれど「防具」までは考慮していなかった。初心者は当然、学校の備品をあてがわれるから皆様の「臭いの元」がたっぷりしみ込んだ物を使用する。「胴」は構造的に臭くなり難いし、「面」も頭に手ぬぐいを被ってから装着するので、部室程度のレベルに収まっている。いけないのは「甲手(小手)」。手袋のミトンと同じ構造なので内部は常にじっとりしたまま、気温が上がれば中で手が汗まみれになる。結果、甲手を外した手が猛烈な悪臭を纏ったままになってしまう。
 ごくごく最近になって、ゴム手袋用の「下ばき手袋」というものを発見した(手に装着する物に「履く」を使うのは違和感があるけれど・・・。北海道では手袋を履くと言うらしい)。ゴム手袋も汗が排泄されないから、使用時は中で「手がヌルヌル」使用後は直ちに内部を洗浄しておかないと、凄まじい臭いを発する事になってしまう。手が触れた所には汗は勿論、細菌や前に触れた物が付着する。見た目で判別できなくても「異臭」があれば「キレイでは無い」という証になる。包丁やまな板だって、それぞれの素材以外の臭いが付いていれば、それは「洗浄不足」と言う事なのだ。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1143
津久見からひと山越えて臼杵の街へ。津久見はセメントの街だったが、臼杵は城下町。午後のフェリーで四国に渡るので、ゆっくりと市内を見ることにする。まずは国宝の臼杵磨崖仏へ。町はずれの田んぼが並ぶ山裾の岩に掘られた石仏の数々。光の当たり加減で鋭い陰影が刻まれて、室内に置かれた木の仏像とはだいぶ趣が違う。誰が何のためにここに彫ったのか、何の資料も残っていないという奇妙な存在だけれど、国宝に値するというのはそれだけ彫刻が精緻だということだからか。いろいろな伝説があるらしいが、彫られたのは平安時代らしい。それから1000年ものあいだ風雨にさらされ続けて、一時は首が落ちて下に転がっていたそうだ。国宝の指定とともに首を元の位置に戻して仏像の姿に戻ったので、今はリストラされないように願をかける人が多いらしい。笑える◆城下町の臼杵には武家屋敷の街並みが残っていて、石畳の道の両側に漆喰と板壁の家が並ぶ。少し前まではただ古いだけと思われてきたこんな街並みは、今や貴重な観光資源になってしまった。古い家並みが残っている街はだいたいが空襲を受けなかった街だ。東京にも大阪にも、戦前は今の京都に匹敵するような古い街並みがあったそうだ。それらが今も残っていたら、日本という観光資源はもっと世界で注目を浴びていたに違いない。武家屋敷の片隅で幕末の混乱期に小競り合いがあって、その時に刀が当たった傷だとかが残っていたりすると歴史を感じたりする。だけど、数えてみればまだ百数十年前のことに過ぎないことを思えば、それからの時代の変遷と文化の変容がいかにすごいスピードであったかを再確認するだけだ◆武家屋敷の街並みから坂を下ると町人の街になり、古い醤油蔵や味噌蔵が並んでいる。その一角にある農家食堂でランチ。古い商家をリノベして、自分たちや仲間が育てた野菜や米で料理する。ある日はミュージシャンとしてある日はファーマーとして、二足の草鞋を履いて店を持つというスタイルの店らしい。この臼杵でもそんな店に出会ったことで、これはひとつのトレンドなのだと感じた。みんな10年後にはどんな波に乗っているのだろう。もっと大きな波が来たら乗り換えるのだろうか◆醤油蔵で醤油を求め、腹ごなしに殿様が拵えた下屋敷を見学する。すべての戸が開け放たれた広い屋敷の中を、蝉しぐれが通り抜けていく。一の間に座って庭を眺めながら、蝉の声を脳みそに刻み込む。障子越しに見る手入れが行き届いた庭木の数々。あと数時間に迫った九州で過ごす時間を惜しむように、カフェから届けてもらったかき氷を味わう。隣の部屋に地元の人らしいおばさんが二人連れでやって来た。いつもだったら敬遠する状況だけれど、残り少なくなった九州の時間を賑やかにしゃべる大分の言葉をBGMにして楽しませてもらった◆16時のフェリーで臼杵を離れ、豊後水道を渡って愛媛の八幡浜に。本来は佐賀関からのフェリーで三崎に渡り、佐多岬半島から夕陽を見ながら八幡浜に向かうという予定だったのだが、ぼやぼやしているうちにフェリーの予約が満車になってしまった。お盆最終日の日曜ということを忘れていた。八幡浜より松山まで進んで一泊してもよかったのだが、なぜか鄙びた八幡浜に興味がわいたのだ。歴史がある漁港で漁獲も多いのでそれなりの魚文化があるのではないか、と◆2時間余りの船旅で八幡浜に着き、市内のホテルにチェ
ックインするが、街にもホテルにもどこか寂しさ
が漂っている。夕食に街へ繰り出しても開いている店が皆無。じゃこ天が名物なので食べたかったが、港のかまぼこ屋はおばあさんが暇そうに貧乏ゆすりをしながらレジに座っていたのでやめた。30分ほど歩き回って諦め、唯一開いていたスーパーで食材を買い込んでホテルに戻る。和室のテーブルを卓袱台にして、じゃこ天や刺身をつまみながらビールをあおる。襖の押し入れと長押が回った壁と、天井のペンダントから吊下げられた暗めの蛍光灯の明かり。床の間に唐突にモジュラージャックがあるのはネットに無料接続ってことか。どこを見渡しても昭和のアパートのような部屋で、旅の最後の晩を寂しい食事で締めくくった。
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2015年09月20日

週刊CAMBIO NO.1142

八ヶ岳の麓で蜜蜂が集めたそれはおいしい百花蜜 
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八ヶ岳の麓、原村で蜜蜂が集めた百花蜜。いろいろな花の蜜が入っているので百花蜜といいます。寒くなると白く結晶するのが特徴。結晶したらお風呂ぐらいの熱さで湯せんすれば戻ります。クセがないのでどんな使い方でもOK。
蜜蜂を飼っているのは石倉典明さん。今はペンションビレッジに隣接した森の中に、蜂箱があります。真冬の原村では蜂は寒すぎるので、喬木村までお引越し。蜂箱は重いので大変なお引越しになります。
巣箱に出入りする蜂の姿を眺めていると、時々スズメバチがやってきて蜂をさらっていきます。同じ蜂同士ですが、スズメバチは蜜蜂の天敵。広い野原を飛び回る蜜蜂ですから、それなりに敵は多いのです。でも、一番困っていることは人間の仕業なのかもしれません。
八ヶ岳百花蜜 160g 800円 600g 3000円


三陸直送 秋刀魚 ただいま承り中!

北海道の東160マイル当たりで漁獲したサンマを、大船渡港に水揚げし、その日のうちに箱詰めしてご自宅まで。大型でたっぷり脂をまとったサンマが三陸の海から直送。鮮度保持剤なんか使わなくても元々の鮮度が良いので、キラキラのブリブリ。刺身はもちろん焼いたってひと味違う。サンマの鮮度はワタの身離れと甘さで分かります。蒲焼や生姜煮でもどうぞ。
★10匹入り 3000円 (送料込み・税別)
★到着日(変更になる場合があります)
@9/26【土】到着分・・・9/20【日】ご注文〆切
A10/3【土】到着分・・・9/27【日】ご注文〆切
★10匹入り 3000円 (送料込み・税別)
★到着日(変更になる場合があります)
@9/26【土】到着分・・・9/20【日】ご注文〆切
A10/3【土】到着分・・・9/27【日】ご注文〆切
B10/10【土】到着分・・・10/4【日】ご注文〆切
★海の荒れ具合、漁の結果などにより、発送日が変更される場合があります。
★宅急便の配送時間は午後2時以降になります。B10/10【土】到着分・・・10/4【日】ご注文〆切
★宅急便の配送時間は午後2時以降になります。

ネパール支援、読み応えある一冊が丸ごと支援金に
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ネパールで大地震が起きてから4ヶ月。まだ大変な状態にあることは、想像に難くありません。いろいろな支援の手が差し伸べられていますが、まだ十分でないこともまた想像できます。さて、私たちに何ができるでしょうか。昨日この本が10冊、著者から送られてきました。本の帯には「売り上げの一部は・・・」と書かれていますが、今は地震の支援として全額がネパールに送られています。これをひとつの支援として販売することにしました。
著者の安倍さんは、安曇野に在住の小児科医。ヒマラヤ遠征の後、次の目標となる山を偵察しているときに10歳の娘ドゥルガと出会い、養女として迎えて日本で育てます。小児科医としてネパールの病院で研修をするうちに、子供達が劣悪な環境で次々と命を落とす現場を見て、ネパールへの支援を展開します。小児死亡率の原因は水質が悪いための下痢だったので、水質を改善させるために、伐採された山に森林を復活させようと、二十万本の木を育てました。

ただのネパール紹介ではなく、ドラマティックな経緯が脈打ち、ネパール人の暮らしを変えようとするリアルな活動は、大変読み応えがある内容です。文章もまた文学的で、一気に引き込まれます。支援のためだけでなく、本としてお勧めできる一冊。
さまざまな支援活動の一つではありますが、すでに30年以上もネパールに支援をつつけてきた安倍さんの活動ともども支援をしたいと思います。一冊1800円(税別)の全額が支援金になります。どうぞご協力ください。

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO.338 「キレイ」でこそ (13−5)
 朝、目覚めると先ず「排尿」をしてから「体重測定」をする。血圧には問題なさそうなので、「血圧測定」はしていない。その後、前日の就寝直前同様、湯呑一杯のぬるま湯を飲む。「体を冷やしたくない」と言う訳ではなくて、単に「旨い」から飲んでいるのだけれど、コップよりも湯呑で飲んだ方が更に旨い(湯呑がキレイならば)と実感している。お茶を飲んでいる時には気が付かないけれど、汚れは透けて見えるし、お茶のすえた(様な)臭いが湯気で強調され、実に不味くなってしまう。定期的に白湯を飲んで点検していれば「見た目の清潔さも維持できる」と、言うものだ。
 我が家では生ごみはEM菌と混ぜ、熟成してから畑に埋める。野菜くずはほぼ「漬物のような臭い」になり、肉や魚も腐臭は抑えられる。けれど、珈琲の出し殻は抽出後のいやみな臭いを留めたままなので、いつも驚かされる。焙煎時のあのいい香りは、残念ながら抽出(水出しは除く)と共に空気中に放出されてしまい、カップや抽出器具には嫌な臭い(珈琲の香りは意外と良くない)が残り、そのままにしておくと更に臭くなる。毎回丁寧にあらっていても、定期的に「臭い検査」は必要だ。特に洗浄後の水気をふき取っておかないと、水分中のカルシウム分が堆積して汚れが付き易い「膜」を形成してしまう。こうなると、臭いや汚れが擦っただけでは落ちなくなってしまう。通常、ここで「漂白剤」の登場となるけれど、またすぐに元通りになってしまう。釉が掛かった焼き物やコップの表面は「ツルツル」しているから、光をかざしてみれば簡単に判別できるし、光を当てにくい内側のカルシウム膜は、指で触れば存在が確認できる。もしも、それが感じ取れなかったら・・・。どうしますか?

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1142
足元の岩まで潮が来たら腰を上げようと決めていた至福の時間が満ち、イスとテーブルを車に積み込んで再びリアス式の海岸を南に向かう。途中から細い半島を乗り越えて山の上に出ると、眺めの良い公園があった。その名も「空の公園」。わが自宅がある上伊那も、二つのアルプスに囲まれた伊那谷を見渡す空の広さが自慢だけれど、丘からリアス式海岸を見渡す広さもまた素晴らしい。公園の一角にはアサギマダラの休憩地という立札があった。本州中部で繁殖した蝶が、海を渡って沖縄や台湾まで旅をする途中、この辺りに降り立って羽を休めるらしい。真夏の今頃、彼らは涼しい霧ヶ峰に咲くヒヨドリ草の回りで蜜を吸っているはずだ。その蜜をエネルギーとしてため込んで、はるか南の島まで風に乗って飛んで行く。人間は車に乗ってたいそうな資源を消費してここまでたどり着くが、彼らのシンプルな旅は必要最小限のエネルギーしか使わない。もし霧ヶ峰で自分がマーキングした個体にこの休憩所で出会ったら、さぞかし感激することだろう◆再び海辺に下り、入り組んだ海岸線をたどる。奥深い入り江の静かな海に、たくさんの生け簀が並ぶ。もうここは宮崎県に近い蒲江というところ。ホテルではなくこんな鄙びた海辺の民宿に泊まるのも悪くはないな、と次の機会に申し送りをしておく。ホテルのネット予約のおかげでずいぶん楽に宿を決められるようになったが、まだ民宿でネット予約ができるところは少ない。昔のようにイチかバチか電話で予約する時代ではなくなったのだから、もっと民宿の予約サイトが充実したら利用も増えると思うのだけれど◆蒲江の道の駅で海の幸を物色し、鶏の塩唐揚げをつまむ。大分はどこへ行っても鶏の唐揚げだ。街中の一角に唐揚げスタンドが営業していて、注文するとその場で揚げてくれる。唐揚げを食べながら時計を見るとまだ4時だ。今日の泊りは津久見だから、まっすぐ戻れば6時前には着いてしまう。このまま一日をおしまいにするにはもったいないので、津久見とは方向違いの竹田に向かい、長湯温泉のラムネ館で炭酸温泉に浸ってみようと思いつく。国道10号を北上して熊本に向かう中九州道に乗り、1時間半ほどで山の中にたたずむ長湯温泉に着いた◆長湯温泉は炭酸泉として知られるが、今回の目的の半分はラムネ館という独特の建物を見てみたいという欲求だった。とんがり屋根のてっぺんから木の枝が付きだしているスタイルは、茅野のある建物と共通するところ。設計したのは茅野出身の藤森照信さん。背の低い入り口から腰をかがめて脱衣所に入り、土壁に囲まれた浴槽で温まる。外には炭酸泉の源泉があって、32℃というプールのような温泉に人がぎっしり詰まっている。しばらくすると手足に無数の泡が付くので、それを楽しみながらゆっくりと浸かる。地元の人の話では、今日はお盆の15日とあっていつになく混んでいて、早い時間帯は入場制限で入れなかったそうだ。海にいるときはこの山の中の温泉に来ることは全然考えていなかったが、思いついたらすぐ行ってしまうところがわれらのスタイルなのだ◆8月16日。津久見のホテルも安ホテルだからWifiは部屋まで届かず、ロビーまで受信しに行った。朝食のバイキングでは山盛りのご飯を食べる一方で、パンをてんこ盛りに持ってくるおじさんがいて、さすが九州の人はよく食べるんだなぁと感心していたら、パンは連れのおばさんがすべてバッグにしまい込んでしまった。そうか、そこまでやるのかと、おかしなことに感心した。昨日の大分のホテルでは、おそらく認知症と思われるおばあさんが困ったちゃんになっていたし、見ず知らず
の様々な暮らしをする人が一堂に会してバイキングという方式で食事をすると、世の中の縮図を見る
ようで面白いが恐ろしい◆津久見という街はセメントの街だった。裏にそびえる山から掘り出した石灰岩を、精製してセメントにする工場が海辺を占領している。津久見の駅は大きくカーブしている。それを以前に何かの記事で読んだ記憶があって、つまらないことなのになぜか覚えていた。掲載されていた写真に駅で女子高校生がたたずんでいたのを見て、どこの街にも暮らしがあり、青春があり、別離があることを感じた。それは当たり前のことだけれど、知らない土地での暮らしを見てみたいという欲求はそんなところから湧き上がってくるものなのだ。
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2015年09月13日

週刊CAMBIO NO.1141

三陸直送 秋刀魚 ただいま承り中!
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北海道の東160マイル当たりで漁獲したサンマを、大船渡港に水揚げし、その日のうちに箱詰めしてご自宅まで。大型でたっぷり脂をまとったサンマが三陸の海から直送。鮮度保持剤なんか使わなくても元々の鮮度が良いので、キラキラのブリブリ。刺身はもちろん焼いたってひと味違う。サンマの鮮度はワタの身離れと甘さで分かります。蒲焼や生姜煮でもどうぞ。
★詳しくは折込みのチラシをご覧ください。
★10匹入り 3000円 (送料込み・税別)
★到着日(変更になる場合があります)
@9/26【土】到着分・・・9/20【日】ご注文〆切
A10/3【土】到着分・・・9/27【日】ご注文〆切
★10匹入り 3000円 (送料込み・税別)
★到着日(変更になる場合があります)
@9/26【土】到着分・・・9/20【日】ご注文〆切
A10/3【土】到着分・・・9/27【日】ご注文〆切
B10/10【土】到着分・・・10/4【日】ご注文〆切
★海の荒れ具合、漁の結果などにより、発送日が変更される場合があります。
★宅急便の配送時間は午後2時以降になります。B10/10【土】到着分・・・10/4【日】ご注文〆切
★宅急便の配送時間は午後2時以降になります。

涼しくなってお菓子のご紹介
涼しくなってきたので、お菓子の新商品をご紹介。まずはNB(ナショナルブランド)編。お菓子はJB(地元ブランド)を優先してますが、NBお菓子の中で、これはなかなかですぞ、というものをセレクトしてご紹介。
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「甘栗みたいな大豆」は夏でもリクエストがあった塩茹で大豆。そのまま食べても料理に使っても、ほっこりした大豆の風味が美味。大豆の甘納豆は秋を待って入れたおやつ。てん菜糖の甘味がやさしくて美味。しなもんかりんとうはきな粉とシナモンの風味で、柔らかめの揚げ具合。袋を開けたら最後、気がついたらなくなっちゃうヤバさ。
おこめケットは小麦粉を使わず、米粉と大豆粉で仕上げたビスケット風。あられがぽちぽちと入っていて「お米だよ」とアピールしてます。すでにはまった方が多数いるポケットイン。
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JB(地元ブランド)のニューフェイス。伊那市長谷の道の駅「南アルプス村」にある雑穀レストラン「野のもの」から、シコクビエ粉を使ったクラッカーが新登場。カリッとして素朴な味。シコクビエってかなりマイナーな存在ですが、粒のままより粉にしてこんなお菓子に使うことが多い雑穀。まずは製品化して存在を知ってもらおう、というクラッカー。70g 300円。
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定番JBのお菓子もご紹介。シリーズとして一番充実しているのが、この「みれっとファーム」の穀物おやつ。開店の時から並んでいた歴史の長いお菓子でもあります。
富士見町で自家栽培した小麦粉をベースに、合わせるドライフルーツやナッツの種類によって名前が付いてます。一番人気は長男の太郎くん。カレンズ(小粒のレーズン)をはさんだクラッカー。
どのお菓子も実にシンプルな原材料で、動物性と砂糖は不使用。小麦の香りと素材の甘さが楽しめる、たくさんあるお菓子の中でもそれはそれは稀有なお菓子なのです。

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 337 「キレイ」でこそ (13−4)
 子供のころ、学校以外では「買い食いは止めなさい」と言われた経験が無い。信頼に足るような教師もいなかったので、日常的に「駄菓子屋通い」は続けていた。大人になってからは、誰もそんな事を言ってくれなくなったけれど、大人こそ「買い食い(外食を含む)」は控えるべきだ。と、散々外食産業に貢献した立場から、思い至るようになった。けれど「人は人」。ただでさえ景気が落ち込んでいる中、皆が買い食いを控えていたら増々冷え込んでしまう。当方は健康と財力には無縁だけれど、どちらにも自信のある方々には、もっともっと「買い食い」に精を出して欲しいものだ。
 夏季休暇の初日、少し遠出をしたので久しぶりに外食をした。ランチメニューがあるレストラン特有の、音量過多のつまらない話が飛び交う中、少ししょっぱめの「イタリアン」を食した。恐らく夜は静かに食べる人が中心だろうし、食べる量も多くなるから「塩味は控えるのかな?」なんて事を考えつつ食べた。通常、食事内容以外の水分は取らない主義だけれど、さすがに塩分を洗い流す為にコップを口に運んだのが失敗だった。「外食で出されるコップは、汚れを確認する」これも散々、外で食べた経験から習慣になっていることだけれど、外観的には問題がなかったのでつい口を付けてしまったのだ。恐らく「現役」だったころならば汚れのみならず「臭い」を確認してから口を付けていた筈なのに、今回はそれを忘れていた。為に、微かな「どぶ臭さ」を口にした後感じ取ってしまった。まあ、水自体が臭いよりは救いようがあるし、見た目にもキレイなコップ(口紅が付いていれば最悪)を使っていたのだから、「まずまず」なのだけれど、臭いは見た目では判断できない事を知るべきだろう。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1141
国東半島を半周して、先端から山の中を抜けて熊野磨崖仏へ。山の中腹の岩に掘られたやさしい顔をした仏さま。整った顔立ちではなく、その辺に居るおじさんのような顔。大分にはこんな山の中に掘られた磨崖仏が多い。磨崖仏から山を下り、10号線を走っていると石造りの橋があった。赤松橋という明治の初めごろ国道が開通した時に作られた橋。江戸時代から明治にかけて作られたこんな石造りの橋が九州各地に多い。来年は熊本で石の橋めぐりをしようか。でも、カミさんは車から降りようともせず、全く興味を示さなかった◆まだ時間があるので、別府に帰る前に杵築の街を歩いて巡る。高台にある武家屋敷から階段を降りると、古い味噌蔵などが並ぶ城下町。土塀が続く武家屋敷の一軒が解放されてカフェになっていた。座敷で蝉しぐれを聞きながらかき氷。九州の夏の午後がゆっくりと過ぎてゆく。昨年までのようにテント暮らしなら、もうテント場に向かわなくてはならない時間だけれど、夜八時までに予約したホテルにチェックインすればよいという旅は、なんと時間がゆっくり流れていくものなのだろう。出かけるまではテント暮らしに若干の未練があったが、旅先での時間にこれだけ余裕ができるのなら、味わえなくなるテント暮らしの開放感を補っても余りある◆杵築から高速で別府の街に戻り、朝に竹細工伝統産業会館で教えてもらった市内の竹細工店を巡る。別府の駅前に車を置いて北浜の繁華街へ。アーケード街の中にある竹細工店を数軒見たが、どこも今一つ気持ちが揺さぶられない。「ここは高いものばかり」と訊いた最後の一軒にたどり着いてガラス戸越しに中を覗くと、見るからに造りの良いものが並んでいた。値段の安い輸入品にはないきれいな籠目と手触り。手提げの籠を手にして「きれいな籠目だなぁ」と言うと、奥から女性店主が出てきていろいろと説明をしてくれた。その話は竹細工を知り尽くしているだけでなく、籠を作る職人がどんな仕事をしているか、竹細工の世界がどんな構造になっているかを知らなければできない話だったので、思わず引き込まれてしまった◆竹細工は細い竹ひごの一本ずつにすべて面取りをする。それを編んで籠や器に仕上げるので、ひごの面取り次第で手触りが違ってくる。神経の細かい人と、そうでない人の手触りは驚くほどに違う。竹には必ず節があるが、その節を見えにくい部分にまとめるか、バラバラに散らかしたままにするかで見た目はずいぶん変わる。その人がどう仕事と向き合おうとしているのかは、細かい部分を見ていくと結構わかってしまうものなのだそうだ。そんな話を聞くうちに、どこか自分の仕事にも似ているところがあるように思えてきた。自分も野菜の姿を見て同じようなことを思うことがある。そして、お客さんは店頭に並べられた野菜たちを見て、店主の神経を推し量っているのだろう。人の手によってなされる仕事にはすべてその人となりが表れる。何事も人の目を侮ってはならないのだ◆今夜の泊りは大分のホテル。別府の温泉でもうひと風呂浴びて、とり天を食べてからホテルに向かおうと思ったのだが、お盆ど真ん中の14日の晩なのでやっている店が少ないうえに、温泉もめちゃ混みだ。風呂はホテルのシャワーで我慢することにして、食事もとり天にありつけずとりカツで我慢して、とっぷり日が暮れた中を国道10号線で大分市内へと向かった◆8月15日。宿泊した大分の繁華街にあるホテルは、朝食のバイキングが充実しているのがウリだった。そのレビューを書くことを条件にした格安プランで予約したので、朝食が終わるとすぐ忘れないうちにレビューを投稿しておく。ここはWifiも部屋に届いたし。どれもきちんと調理してあっておいしかったが、そのおかげで朝から食べ過ぎるのが欲の深いおじさんには困りものだ。チェックアウトして関アジ、関サバというブランド物の魚で知られる佐賀関へ。魚好きだからぜひ食べてみたいところなのだけれど、漁も市場も休みのお盆ではちょっと無理だろう◆今日は一日海辺をぶらぶらすることにして、海岸線を忠実にたどりながら臼杵、津久見を通って佐伯へ。地元の小さなスーパーで寿司を買い込んでリアス式海岸へ。小さな浜辺を見つけてイスとテーブルを広げる。買ってきた寿司は、カマス、アジ、カンパチの握り。数年前に四国でも食べたが、カマスの寿司はうまい。しばらくすると海が次第に満ちてきていることに気付く。海辺で暮らしたことがないので、そんな当たり前のことにもちょっとした驚きがある。磯で海中を覗くと、カラフルなフエダイのような連中がたくさん群れている。シュノーケルをつけて潜ったら気持ちがいいだろうなぁ。子供たちが巣立ってから、そんな遊びもしばらくしていないなぁ。海辺に来るといい歳になっても子供のように遊びたくなって、困ってしまうのだった。
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2015年09月06日

週刊CAMBIO NO.1140

★海から秋の便り★ 三陸サンマ直送便ただいま承り中
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今年もサンマが港に揚がり始めました。岩手県大船渡の産直センターから直送の日程も決まり、海から秋の便りをお届けするご案内です。先週ご案内した日程より一週遅れとなりました。
北海道の東160マイル当たりで漁獲したサンマを、大船渡港に水揚げし、その日のうちに箱詰めしてご自宅まで。大型でたっぷり脂をまとったサンマが三陸の海から直送。鮮度保持剤なんか使わなくても元々の鮮度が良いので、キラキラのブリブリ。刺身はもちろん焼いたってひと味違う。サンマの鮮度はワタの身離れと甘さで分かります。蒲焼や生姜煮でもどうぞ。
大船渡で買い付けて発送してくれるのは、大津波で施設をすべて流されてしまった大船渡市の産直センター。復興支援のサンマでもあります。どうぞご利用ください。

★鮮さんま 10匹入り 3000円 (送料込み・税別)
★到着日は下記の予定ですが、変更になる可能性があります。
@9/26【土】到着分・・・9/20【日】ご注文〆切
A10/3【土】到着分・・・9/27【日】ご注文〆切
B10/10【土】到着分・・・10/4【日】ご注文〆切
★海の荒れ具合、漁の結果などにより、発送日が変更される場合があります。
★宅急便の配送時間は午後2時以降になります。それより早い時間の指定はお受けできません。

今年も登場 美味なる南瓜 その名は九重栗
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九重栗といいます。美味しい南瓜。南箕輪村の河崎さんに毎年200kgほどお願いして作ってもらってます。8月上旬に収穫して3週間ほど寝かせておきました。南瓜は収穫してすぐには売れないんです。ヘタがコルク状に枯れるまで寝かせると、でんぷん質が落ち着いて美味しくなる。
ツヤのある果皮とカロテンの強い果肉の色、とんがったお尻が特徴。ホクホク感と強い甘さ、何よりも深い旨味が特長。煮物にすると味付けはほんの少し醤油を足すだけで十分。砂糖はもちろん味醂だって不要。素揚げや鉄板焼きにすると甘さが際立ちます。南瓜そのものを味わうに値する堂々の自信作。お試しあれ。

第6回岡谷まち歩き古本市+古道具市は10/27〜
メインイベントは弁士、即興ピアノつき無声映画上映会

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今回の古本市主催イベントは岡谷スカラ座で、無声映画の上映。作品は1921年アメリカで制作された「椿姫」。日本では大正13年に帝国ホテル演芸場で封切された作品。
弁士はハルキさん。2011年デビューの女性活動弁士。七色の声と歯切れの良い語りで古典サイレント映画を現代のエンターテインメントに甦らせます。
ピアノの生演奏は新垣隆さん。日本の明治期から昭和期における作曲家たちの研究に従事する音楽家。最近は作曲家、ピアニストとして多岐にわたり精力的に活動中。
11月2日(月)18:30開場 19:00開映
会場:岡谷スカラ座 3号館
チケット:前売り2000円 当日2500円    

spectator 34号 特集:ポートランドの小商い
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「手作りで自分の仕事を作るには?」という、とってもくすぐられるサブタイトルが付いたspectator34号が入荷しました。アメリカ西海岸の注目都市ポートランドで暮らす11人の若い人たちを訪ね歩き、手作り志向の事例を詳細にレポートした特集。仕事について、暮らしについて、生きることについて、ちょっと考えてみたい人にはぴったりの特集。売り切れ必至。税込1000円

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 336 「キレイ」でこそ (13−3)
 飲料水を持ち歩くようになったのは十数年前。心筋梗塞の危険因子が見つかってからの事だ。若い頃は仕事中に水分を極力控えていたので「仕事の前後で体重差2s」なんて事では驚きもしなかった。水分補給の大切さが叫ばれるようになり、補水に気を使う人は増えたけれど、液状のもの全てが「補水」に適しているとは言えない。
 外出時、水の持ち出しを忘れるなり底をついた時には、止むを得ず水を買うハメになるケースが多い。この時、自動販売機なり店に並んだ飲み物の中から、迷いなく「水」を選べるようになったのはごく最近の事だ。数年前までは水とスポーツ飲料が並んでいたら(同価格なので)、つい後者を選ぶ事が多かった。根が貧乏性だから仕方ないけれど、体が欲しているのは「唯の水」だとわかってからは、中身に迷わされなくなった。けれど、水用のペットボトルが使い捨てを想定してか、余りにペコペコしていて購入をためらう場合は有る。そう、ペットボトルの丈夫な物は「水の持ち歩き」には最適な容器なのだ。現在仕事用に使っている物は去年から使い続けているし、加温用のものは冬場の「湯たんぽ」として何シーズンかは使っている。どちらも使おうと思えば、十年以上は使えそうな実感はあるけれど、中身が不味そうに見えたり、就寝中にお湯が噴き出したりしても困るので、外観がキレイとは言えなくなったら、交換するようにしている。という事で、飲料用は長く使う分、汚れには注意を払っている。けれど、目で見える汚れが付く前に必ず「異臭」がしてくるから、直接口元に運ばない物でも、鼻で汚れを確認するようにしている。結局、物を長く使おうと思えば手間が掛かかる。その手間が楽しめないのならば「使い捨て」を選ぶべきだ。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1140
かつて九州の中心だった日田から温泉湧出量日本一の別府へ、国道をトコトコと走る。途中のコンビニのフリーWifiで近況をFacebookとLINEに投稿。いまどきの宿はどこもWifiぐらいあるだろうと思っていたが、かんぽの宿はWifiどころか部屋にネット接続そのものがなかった。昨年まではこのツアーもテント暮らしだったことを思えば、雨露に当たらずに済むだけでも大変ありがたいことなのに、Wifiがないぐらいで不満を感じるようではいけないな。湯布院には目もくれずに通り抜けて別府の街へ◆別府は坂の街。鶴見岳の麓から海岸に向かう斜面に家が立ち並んでいる。まずは市内を一周して土地勘をつかんでから地獄めぐりをする。間欠泉や赤い湯、青い湯、泥の湯。真夏の日差しの下で100℃に近い源泉が湯気を上げる。暑いところにさらに熱さが加わって滝のような汗。ワニがいたりカバが口を開けて人参をねだっていたり、子供向けの観光地だった。韓国語で団体を引率するおじさんのパフォーマンスが、何を言っているのかはわからないけれどド派手で異文化を感じさせた◆地獄めぐりの終点からほど近いところに、今夜の宿があった。鉄輪温泉で湯治をする人のための貸間。宿というより昔のアパート。板張りの廊下の両側に部屋が並び、入り口は襖だけ。鍵は襖に南京錠をかける。玄関から入り階段を登り左に曲がって廊下を進み右に曲がり階段を3段降りて廊下を進んでまた階段を上った先の廊下の突当り、というまったくの迷路。建物の真ん中に釜場があるので、そこを突っ切ると帳場に出られる。釜場とは温泉の蒸気で調理する場所で、ご飯や野菜、海の幸など食材をなんでもざるに入れて湯気が吹き上がる釜に入れて「地獄蒸し」ができる。さっそく近くのスーパーで食材を買い込み、蒸して夕食を作る。蒸気の温度が高いのであっという間に蒸しあがる。ゆで卵も10分ほど。ざるを釜に入れる時はミトンを付けるが、それでも注意しないと火傷をする。いろいろな野菜を蒸してみたかったが、どの野菜も鮮度が悪くて八百屋としては買う気になれず、なす、もやし、しいたけ、ホタテ、エビ、豚肉、鶏肉、を蒸して食す。う〜ん、お味は旅のお遊びというところ◆8月14日。早朝に宿の周辺を散策する。鉄輪は別府の街でも高台にあるので眺めがよい。遠くに別府湾、その向こうにサルが住む高崎山。鉄輪の旅館街からは無数の湯煙。路地の側溝や建物から突き出したパイプ、公園の穴ぼこなどあちらこちらから湯気が上り、温泉の中で暮らす街だ◆別府には温泉とともに竹細工という伝統工芸もあるので、宿を出るとまず竹細工伝統産業会館を訪ねる。人間国宝や名だたる作家の作品が収蔵されているが、あまりに高尚な作品ばかりで恐れ入って退散する。自分たちが見たいのはもっと生活に使える竹製品だったのに、竹細工は芸術のひとつだったのだ。自分たちの不明を恥じて国東半島に向かう◆別府の海沿いを走る国道10号を北へ。日出町から大分空港へ向かい、海沿いの道を国東市へ。今日の泊りは大分市内。それまでどこという明確な目標がない、われらが得意とする行き当たりばったりの始まり。まずは国東の道の駅で名産の太刀魚を使った寿司と、太刀魚を蒲鉾に巻いて揚げた太刀魚ロールを仕込む。海辺の様子を見ながら進み、小さな海水浴場でイスとテーブル、ビーチパラソルを広げてお昼ごはん。豊後水道を大きな貨物船がゆっくりと進んでいく。船の行く先に見える島は姫島か。浜で遊ぶ子供たちのはしゃぐ声に夏を感じる。われらが子供たちも毎年あんな声をあげて海で遊んでいたなぁ。一番下の娘も21になり、今頃は友達と沖縄の海で遊んでいるらしい。いつの間にか時間が過ぎていったんだなぁ。オレたちは相変わらず夏の数日だけに限って遊んでいるけれど、来年はどうなるんだろう。老いた母は来年も留守を一人で暮らせるだろうか。地域の役が回ってきたら数日とはいえ出かけることもままならないぞ。一年一年状況は読み切れない。自分たちの身の回りに何が起きるかわからない。自分自身のことさえ分からない。目に見えないもので縛られることになるのだろうか。海を眺めながら思いはいつになく虚ろだった。
posted by cambio at 08:25| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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