2015年07月29日

週刊CAMBIO NO.1136

CAMBIOのオリジナルステッカー いかがでしょう?
こんなステッカーを作ってみました。車に貼れるような耐光性のある素材なので、どこにでも何にでも貼れます。大きさは縦6cm×横12cm。100枚を作り価格は未定ですが、250円ぐらい。デザインはアトリエリムの土田つっちー智さん。
新しい車は岡谷市の制度融資を利用したので、車に事業用の名前を書く必要がありました。でも、ボディにペンキで字なんか書きませんよ。直前につっちーに名刺をデザインしてもらったので、それをステッカーにして貼ることに。どうせ作るならメッセージを加えてCAMBIOらしいステッカーにしようと企んだ結果、こんなデザインとメッセージに仕上がりました。
「live with nature」はオーガニックより一歩手前にある、なぜオーガニックなのかに答えるメッセージ。オーガニックの食材を扱う根源的なワケ。都会を抜け出して信州で暮らしながら店を営む理由。それはひとえに「自然とともに暮らしたい」からなのです。

夏季休業は8月13(木)〜17(月) 研ぎ玄は12日(水)〜
今年の夏季休業の予定をお知らせします。CAMBIOは旧盆の12日(水)まで営業し、13日(木)から17日(月)まで休業します。研ぎ玄は水曜が定休のため1日早く12日から休業。休み明けはどちらも18日(火)から再開します。休業日前後は出荷を休む生産者もあり、ご不便をおかけしますが、どうぞご了承くださいませ。

子育てフリペ「FAMIDY」応援してください
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子育て世代が心もからだも元気になるためのフリーペーパー「FAMIDY」。CAMBIOにも創刊号からそろってます。5月の古本市で企画した「フリペ博」にも提供してくださいました。今月は第3号ができ上がり、好評配布中。
その「FAMIDY」がクラウドファンディングを募集中。実は、楽しそうに見えるフリペの編集発行ですが、真面目にフリペを出し続けることは大変なのです。「3号のカベ」といわれるように、スタートして3号までは何とかたどりつくものの、そこから先は現実のカベに阻まれることが多い。何とかそのカベを打ち破って突き進むためには、先立つものはもちろん、多くの読者と支援が必要なのです。
まずはCAMBIOにある「FAMIDY」を読んでみてください。そのうえで共感できるようであれば、以下のサイトから支援の手続きをどうぞ。決して多くの金額ではなくて、その意図に共感して少し一緒にやってみる、という感じがいいですよね。支援のリターン品には、CAMBIOのアイテムも使われています。詳しくはこちら。https://faavo.jp/nagano/project/691

四万十川の清流育ちで筋肉質 特選うなぎ蒲焼
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 24日が本番でしたが、今週末もこれを召し上がる方が多いんでしょうね。われらがうなぎは四万十川育ち。きれいな湧水のなかでゆったりと泳いできました。
焼き方は旨味が凝縮された関西風。焼く前に一度蒸す関東風とは違って、やや歯ごたえがあります。そもそもよく泳いでいたうなぎだから、水泳選手のように筋肉質。
岡谷はうなぎの街。あちこちにうなぎ屋さんがありますが、1軒だけ関西風の焼き方をしているところがあって、そこがまた大変繁盛しています。お江戸では「関西のマムシ」などと言われますが、この四万十川育ちのキュッとしまった身は、うなぎ好きの方におススメです。
特選1尾2380円  並1尾 2200円

夏野菜を食べよう 簡単な浅漬け、本格的なぬか漬け 
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きゅうりやナスなどの夏野菜をたくさん食べるための、浅漬けグッズをご紹介。簡単な浅漬けは、きゅうりを薄切りにして浅漬けの素で揉むのが一番。20分あればOK! 一本まんまを深い器に寝かせて、浅漬けの素をかけて一晩。それを串に刺してガブリとやればきゅうりのおやつ。乱切りで漬けて二三日置くと本漬け風にもなりますね。
本格的に糠漬けにトライするのも良いチャンス。すでに発酵済のぬか床なら、すぐに漬けられます。ただし、発酵が進まないように塩をきつくしてありますので、最初は捨て漬けか古漬けにして下さい。唐辛子や昆布を入れたりすると、自前のぬか床の味に育ちます。ぬか床は生き物を飼うような感覚で、可愛がれば可愛がっただけ飼い主に美味しくなついてくる。お宅にも一匹可愛いぬか床、いかがですか?
★浅漬けの素 500㎖ 300円  発酵済みぬか床 1.2s 500円  補充用熟成ぬか 500g 124円

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 332 「キレイ」でこそ (12-1)
 汗にも良いものと悪い物があると聞く。汗腺が正常に働き、汗の原料となる血液中に含まれる塩分等が、体外に放出され難いものを「良い汗」と呼んでいるらしい。不純物を含んだ水分は蒸発しにくく、体温を下げる働きが弱い上にミネラル分が体外に出てしまうという事なのだろう。毎年夏になると「熱中症」が取りざたされるけれど「汗腺の働きを正常に保とう」なんて注意はあまり聞かない。そもそも、夏になってから運動で汗をかいても、休み癖がついた汗腺は休んだまま、かろうじて働いていた汗腺に負荷をかけすぎるから「悪い汗」になってしまうらしい。「暖かくなったら、ウオーキングを始めよう」は結局「暑いから、歩くのは止めよう」ということになり、汗腺は活性化されないばかりか、体内の「保水」を担当する筋肉の量を増々減らしてしまう。まあ、そういう人は日常生活でも筋肉量を減らす努力は怠らないものだ。
 五歳前後だったと思う、家の階段を上っている時に「静かに上れ」と、四つ上の兄から怒られたことがある。以来、階段は極力静かに上る(当然、下りも)習慣は続いている。我が家の玄関先には三段ほどの鉄製階段があり、呼び鈴が鳴る前に来客がわかるケースが多い。殆どの場合、ドンドンと上ってくるからだ。音量には個人差があり、年齢が高くなるほど音が大きく、キレイな音がしなくなる傾向がある。「最近、○○さんの足音が大きくなったね」という話題もしばしばで、見た目だけでなく「筋力評価」もしている。勿論その結果に関しては、余程の親しい間柄でなくては「ご忠告」することはないけれど「反面教師」として利用させていただいてはいる。日常の階段昇降でさえ、筋肉に負荷を掛ければ、立派な筋肉強化トレーニングになるのだ。
CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1136
合歓木の花が咲いて夏休みが近づいてきた。いくつになっても梅雨が明けて合歓の花が咲くと、遊びに行きたい衝動を抑えるのに苦労する。8年ほど前、ちょうど合歓の花が咲いたころに次男が学校の帰り道で自転車ごとクルマに体当たりをかますという事故があり、駒ケ根の病院に救急搬送された。急いで駆け付けると、次男は頭から血を流して集中治療室に収容され、ショックで血圧が下がってうわ言を口走っていた。とりあえず入院するための着替えや衣類をそろえるために近く    
のスーパーに行くと、駐車場に植えられた合歓木が紙縒りを束ねたような花を咲かせていた。3日後から夏休みを取って金沢に遊びに行く予定だった私は、次男の容体よりも今年は夏休みがなくなるのではないかと心配になった。ようやく迎えた夏の盛りだったのに、今年は夏が通り過ぎるだけになるのか。孔雀の鶏冠のように咲いて夏を謳歌している合歓の花がうらめしく思えたのだ◆幸い、次男は一晩を病院で過ごしただけで大ごとにならずに退院し、われらが夏休みも予定通りに楽しむことができた。次男が急激な回復力を見せたのも彼なりの理由があって、退院した翌日から進学を希望していた大学のオープンキャンパスがあって、何が何でも行ってみたかったらしいのだ。病院で検査の結果、異常がないので退院してもよいと言われると、すぐ担任に電話を入れ、オープンキャンパスには予定通り行くことを告げたそうだ。配達の途中にケータイへの連絡で退院したことを知った私は、ちょうど近くで咲いていた合歓の花に目が行き、いつになくその花がきれいに思えた。夏が終わるころになって、次男の頭の中からはたくさんのガラス破片がポロリポロリと出てきて、事故も笑い話になった◆一番下の娘が3歳になって少し遠出ができるようになってきたころから、長男が高校生になって反抗期になる時まで、毎年夏休みは家族全員を車に積み込んでビンボーツアーに出かけていた。行先はアバウトにしか決めず、行った先の気に入ったところで野宿するという行き当たりばったりツアー。今日はどんなところで寝ることになるのか、その時にならないと分からない。最初の年は富山から能登に向かい、1泊目は富山の河川敷にある広大な公園に車を止めて、全員が車の中でゴロ寝した。まだ小学生ばかりだったから車の中で収まったのだ。翌朝目が覚めると、そこは広い広いグランドの一角で、はるか遠くに遊具が見えた。それを見つけた一人の声で子供たちは全員目を覚まし、あっという間に遊具へ飛んで行ってしまった。子供たちにとっては、朝目が覚めたらそこは遊具がある広い公園だったというサイコーの体験になったのだ◆翌朝は能登の輪島の海岸で迎え、子供たちは海辺に飛んで行った。初回のツアーで、目が覚めたらすぐに遊べるという体験をしてしまった子供たちは、毎年ビンボーツアーを楽しみにするようになった。1日1万円という予算を決めてその中でやりくりするので、親にとっては体力以外に負担は少なかった。予算を決めているということは子供たちも知っているので、むちゃな要求もなかったし、それを理由にカキ氷をわざと人数分に満たない数しか買わず、分け合って食べさせたこともあった。ツアーから帰ってくると、その一部始終をこの紙面に載せていたので、そのころからお付き合いいただいている方には覚えていらっしゃる方も多いと思う◆子供の成長とともにそんなビンボーツアーは終わり、夫婦二人+αで出かける夏休みになって10年。子供たちにカネがかかるようになって、相変わらずツアーに使える予算は少ないけれど、相変わらず毎年夏休みにはどこかに出かけてきた。昨年は東北で毎日毎日雨に降られながらも、挫けずにテントで暮らしながら三陸の被災地を巡った。大震災以来、被災者に対して何もできなかったけれど、自己満足のために何かをするよりも、そっと見守りながら起きたことを瞼に焼き付けておくこともひとつの支援なのだと思いながら巡った。今年は、2年ぶりに九州へ。ああ、あと2週間。待遠しい夏休み。
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2015年07月22日

週刊CAMBIO NO.1135

夏季休業は8月13(木)〜17(月) 研ぎ玄は12日(水)〜
今年の夏季休業の予定をお知らせします。CAMBIOは旧盆の12日(水)まで営業し、13日(木)から17日(月)まで休業します。研ぎ玄は水曜が定休のため1日早く12日から休業。休み明けはどちらも18日(火)から再開します。休業日前後は出荷を休む生産者もあり、ご不便をおかけしますが、どうぞご了承くださいませ。
★手打ち蕎麦「彩春(つくし)」25日(土)に店頭販売★
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先月は40人前を午後2時で売り切った「彩春(つくし)」の手打ち蕎麦。今月も最終土曜日に店頭に登場。写真の売り子は、10月に富士見のお店がオープンすれば、店を切り盛りすることになる女将のともみさん。つい最近まで茅野の小学校で先生をしてました。

先生から蕎麦屋の女将ってのも、なかなか華麗な転身ですね。でも、その思い切りの良さは、蕎麦の売り方を見ていても感じられます。なんてったって蕎麦だからね、気風が良くなきゃつるつるっといかないのさ。
10時に店頭で売り始めるために、蕎麦打ちの亭主は朝4時から粉をこねるそうです。40人前を打って伸ばして切って10時までに富士見から岡谷にやってくる。若いからね、そのくらい平気。その若さが感じられるような勢いのあるそばです。暑い夏のお昼や、涼しくなった晩に、ご賞味くださいませ。
★二八蕎麦 2人前 1000円 
★十割蕎麦 2人前 1500円(限定5パック)

きんぴら工房の自家栽培全粒粉 ライ麦、小麦、黒麦
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毎週土曜日はきんぴら工房の入荷日。午前中に焼いたばかりのほかほかのパンがお昼過ぎに届きます。レーズンから起こした自家製酵母で焼くパンは、香りも独特。ちょっと笑いを誘うネーミングと、真似のできない個性的なパンが人気です。
CAMBIO店主と同世代のきんぴら店長は、パン焼きを息子の葉くんに任せ、農園の担当に。そのきんぴら農園で育った小麦を自家製粉した、今年産の粉もやってきました。ライ麦全粒粉(450g700円)、ハナマンテン全粒粉(450g600円)、黒麦全粒粉(500g600円)の3種類。自家製パンのアクセントにおすすめです。

ドイツのBIOパスタ BYODO 特価セール中
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特価で販売中のドイツ「BYODO」のBIOパスタ。だいぶ残り少なくなってきました。緑のタグリアテーレが意外な人気で売り切れ、3色のスパイラルも売り切れ間近。まだ余裕があるのはオーソドックスな貝殻パスタと角パスタ、そしてこの小さなパスタたち。
針のように細いフィリー二はスープパスタといって、本来はカップにスープを盛ってからパラリと散らして使います。その素早く柔らかくなる特徴を生かすと、離乳食や介護食に応用ができちゃう。温めたスープにフィリー二を入れるだけで、消化の良い胃に負担が少ない食事の出来上がり。
そこに、カラフルなアルファベットパスタをアクセントに加えると、一段と美味しそうになりますよ。アルファベットはポテトサラダやグラタンなど、白地の料理に使うと色と形が映えます。
フィリーニ、三色アルファベットは特価で250g250円。小さなマカロニタイプの角パスタと貝殻パスタも特価で500g290円

桃ギフトの発送が始まります 7月末まで承り中
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桃の季節の序章が終わり、最盛期にやって来ました。赤ちゃんのほっぺたのようにデリケートな早生品種から、少し締まりがあって真っ赤に色づいた「白鳳」に。この辺りの品種が最もおいしいので、山梨県笛吹市の久津間さん宅では、ギフト用の発送が忙しいことでしょう。
ご注文をいただいた桃ギフトは、今後順次発送されてゆきます。ご自宅用にご注文下さったみなさま、もうしばらくお待ちください。今月末までご注文は承りますが、8月に入ってからの発送となる場合もあります。日本一の桃産地と言われる旧一宮町の、大変おいしい桃です。店頭販売でもどうぞご利用ください。
桃ギフト 大玉6〜8個入り 送料込5100円(税別)

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 331 「キレイ」でこそ (11)
 今まさにフランス一周の自転車レースが開催されている。今年はオランダのユトレヒトがスタート地点で、其の後ベルギーを経由してからフランスを巡っている。オランダと言えば「世界一の自転車先進国」なんて言われ方をするくらい、自転車関連のインフラや税制が整備されているのが羨ましい。オランダは確かに平地が多いから一見自転車向きの国土に思われるけれど、風車でおなじみの国は風の強さも半端ではなく、自転車向きとは言えない地形なのだ。逆に言えば、その中で鍛えられれば真に強いスポーツ選手が生まれ、山坂を理由に歩く事すら放棄してしまうような国民が「金メダル」を期待する方が間違っているし、健康寿命が延びることもない。
 我が家の周辺には、ひび割れが入りガタガタになっている公道が点在している。市庁舎周辺の平らな地域及び山寄りの観光道路では、少し傷むと補修なり再舗装されるので全体としては「キレイ」が保たれている。そのどちらでもなく交通量も少ない(?)地域に住んだ不運と諦めつつ、ガタガタ道を楽しんでいる。と、言えるようになったのは、春先に行われるベルギーの自転車レースを観てからだと思う。今回のフランス一周レースでも、オランダからベルギーに入った途端、道路が荒れていたし、石畳まで走らされていた。恐らく我が国だったら、石畳の上にアスファルトをかけてしまうだろけれど、この地域の人達は「安心・安全・便利」よりも自転車レースの盛り上がりを選択したらしい。さすが「国技」が自転車のお国柄だ。ベルギーの天気予報は毎日「晴れのち曇り、時々雨」と言われるほど天候が変化し易いと聞く。「荒れた道路に定まらない天候」のどちらにも負けない体力は「簡単・便利」の先には無い。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1135
秋の古本古道具市の打ち合わせが始まり、今回のテーマは「昭和の暮らし」にしようという案が浮上している。昭和とひと口に言っても63年余りの長い時代だから、とてもひとくくりにはできない。戦前と戦後、高度成長期から安定成長期とさまざまな変貌を遂げた時代だった。昭和を知らない人たちには、主に高度成長期の古道具が人気を集めるのだろうと想像する。企画する側が子供だった頃だけに、あまり自分たちのノスタルジーに浸らないように企画を進めようと確認した。そうしないとジジイの昔ばなしで終わってしまいそうだから◆昭和の高度成長期からにわかに増えた風景のひとつに、コンクリートの壁があった。宅地を造成するために、道路を立体交差させるために、新たな鉄道を作るために、街中にコンクリートの壁が増えていった。東京の郊外をぐるりと回る武蔵野線ができたのが昭和40年代後半。郊外の畑地にコンクリートの壁で掘割を通し、コンクリートの足で高架を築き、コンクリートで作った駅舎にスレートの屋根、日中でも点ったままの無機質な蛍光灯の明かり。そんな「どこを見渡してもグレーばかりのモノトーン風景が、当時の最新建造物だった。その線路を中央線で使い古したオレンジ色の電車が、わずかな乗客を乗せて走る。東京の都市肥大化を見込んで作った将来のための鉄道だったらしいが、たまに乗る機会があっても、決して明るい未来を感じさせる風景には出会えない寂しい路線だった◆それから20年ほどして東京から信州に居を移すと、コンクリートの風景を目にすることは少なくなったが、地方の生活基盤がコンクリートに支えられていることを知ることになった。東京から名古屋から、ヒトもモノもコンクリートで作られた高速道路を通ってやってくる。高速道路は鉄道よりも歴史が浅い分、コンクリートで作られている割合は高い。中央線は明治時代の開通だから、山は迂回して川は鉄を組んだ橋で渡り、トンネルはレンガ造りだった。それに比べ、昭和の安定成長期に作られた中央道は、どこもかしこもコンクリートで作られている。山陰本線の旧余部鉄橋は、明治45年に完成した高さ41.5mの鉄骨を組み上げた橋。長野道の岡谷高架橋は、相和61年に完成した高さ50mのラーメン構造コンクリート橋。岡谷の上空にそびえる高架橋は、あの余部鉄橋より8.5mも高い。その橋を通って岡谷にヒトやモノのかなりの割合がやってくる。コンクリートの橋に街もわれらが店の物流も支えられている、と言って過言ではないのだ◆3年前の暮れに、中央道の笹子トンネルでコンクリートの天井が落ちる事故が起きた。岡谷の高架橋でもコンクリートがはがれて落ちた。コンクリートは半永久的な構造物のように見えるが、20年で1cmほどの劣化が進むものらしい。中央道の事故はコンクリートの劣化よりも、点検すべき個所を点検していなかったために、鉄骨の劣化を見逃していたことが原因だったという。どんな強固なものでも経年劣化は避けられない。だから、社会の基盤になる構造物は目に見えた劣化があろうがなかろうが、点検と保守を続けるもの。ところが、長期間にわたって何も問題のないことに慣れてしまうという、人間の劣化といえる現象が進んで中央道の事故が起きたように思える◆2年前から始めた古本古道具市で、あるいは周辺で行われている蚤の市のようなイベントで、昭和の暮らしや道具に注目が集まる理由がどこにあるのかを探り続けてきた。団塊の世代を中心にした戦後昭和の人たちがノスタルジーを感じるのとは違うテンションで、その時代を知らない世代が昭和の暮らしに目を輝かせる。何が魅力なのかはまだ解らないけれど、コンクリートに代表される体温を感じない無機質な構造に比べ、木や土を多用した天然素材の構造に温かみを感じていることがひとつの理由としてあるようだ。なぜそんな温かみを求めるかという欲求の基層についても想像してみると、パソコンやスマホなど進化のスピードが速いものに囲まれて育った世代が、もっと時間がゆっくりと動いていた時代、モノが進化するスピードよりも人間の能力が向上するスピードが勝っていた時代、人間の能力を補うものに囲まれて本来持っている能力がどんどん進化していた時代、に興味を抱いているのではないだろうか。
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2015年07月15日

週刊CAMBIO NO.1134

暑い日は冷たいシリアルをよく噛んで  繊維質も栄養も豊
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暑いっすね。朝ごはんちゃんと食べてますか? ワタシは今朝も鮭を焼いてごはんを一杯。お昼はそうめん? 冷やし中華? ワタシは今日も残り物のパンでもかじります。暑いとパンが残るので。
でもね、本当は冷たい牛乳をかけてグラノラかミューズリーがいいな、と思ってます。バナナを一本のせたりして。オーツやナッツをよく噛んで食べていると、思ったよりも早くお腹がいっぱいになる。たくさん噛むと満腹中枢は刺激されるんですかね。その機能が鈍くなっているワタシにはちょうどいいんですね。際限なく食べちゃうから。
グラノラはオーツをベースにナッツやドライフルーツを加えたシリアル。ミューズリーはグラノラにパフやコーンフレークを加えたような感じ。どちらも繊維質がたっぷりで、非動物性。ちょっと忙しい朝には手頃、暑い日のお昼にも火を使わずにさっと食べられて栄養も豊富。
●アリサン オーガニックグラノラ 780円 セイブ・ザ・フォレスト 720円 クラシックグラノラ 850円
●ミトク ベーシックミューズリー 820円 フルーツミューズリー 850円 ココアミューズリー 850円


Are you ready for 夏の虫と紫外線?
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ボヤボヤしてたら、真夏が来ちゃいましたね。台風が通り過ぎたら、しばらく灼熱の世界かも。柔肌に悪さをしかける虫や紫外線への備えを、もう一度点検しましょう。
そもそもが肌を守るためなのですから、肌に刺激がないものを選ぶ方がいいに決まってます。一番肌を守ってくれるのは実は衣類なんですが、どうしてもそこから出てしまう部分を守るのがUVクリームや防虫スプレー。あくまでも補助的に使うことが事ですよ。

もう一つ大事なのは観察力ですね。ここは虫が多い場所か、この場所に立っていたらどれだけ日に焼けてしまうか、どうしたらそれを避けられるか、と見渡すこと。なんか説教くさいですけど、それがないとどんな防虫スプレーもUVクリームも効果半減なんです。
あれっ、こんなこと書いてたらだれも買ってくれないかも。
★ハーブガード 130t 1400円  シトロネラ・リーチライムの香り
★カエル印のハーブプロテクト 120ml 1315円  シトロネラの香り、アルコール不使用


Yoshie Ebihara Live 7/20(月祝)13:00〜
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7月20日(月)に茅野市「the Piano Man」(ベルビア地下)で開かれる海老原よしえさんのライブ。会場内にはいろいろな食べ物や雑貨の店が並ぶちょっと変わったライブです。このスタイルは3回目。徐々に定着してきました。ただいま出店者を募集中。フライヤーの文章で、ちょっと宗教がらみと思われる方も多いかもしれませんが、全く関係ありませんのでご安心ください。縄文文化やアニミズムがテーマの奥にあるのです。「Greatfull Dead」の追っかけで渡米し、ネイティブの人たちとしばらく暮らすという経緯を経て、ある日突然歌い始めたというよしえさんの歌は、音よりも詩で聞く歌。リズムやノリで聞く歌ではないおとなの歌。ちょっと遠い世界を思い浮かべる深い歌。その歌を、暑い夏の日に地下空間で聞くという深いイベント。ぜひ、お出かけください。
    
手打ち蕎麦「彩春(つくし)」 25日(土)に店頭販売
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先月の古本市でCAMBIOに出店して、美味しい手打ち蕎麦を販売してくれた「彩春(つくし)」が、25日(土)にまた出店してくれます。前回も午後2時で全部売り切れとなった蕎麦ですぞ。お早目にお越しくださいませよ。
飯山産の蕎麦と県内産の小麦粉を使った「二八蕎麦」2人前1000円と、「十割蕎麦」2人前1500円。岡谷出身で30代前半のうち手が打つ蕎麦は、コシがあって香りも豊か。ベテランの蕎麦通に尺八と作務衣の蕎麦が受けるのだとしたら、この蕎麦は津軽三味線や和太鼓の勢いを感じる蕎麦。枯れた味とは違った、口の中で跳ねるような味わいの蕎麦。
だんだん知られてきた若い蕎麦屋は、秋に富士見町で自前の店を開く予定。楽しみだね〜!

原村 星空の映画祭 チケット販売中 7月30日まで
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星空の映画祭始まりましたぁ〜!って、前売りチケットの販売ですけど。岡谷ではCAMBIO、下諏訪ではマスヤゲストハウスで販売中。上映が始まる前日、7月30日までの取り扱いです。大人(高校生以上)1000円、こどもの前売りはありません。今年も新作や話題作がいっぱい。シンデレラやベイマックスやビリギャルが人気なんだろうなぁ。個人的には最終日の一本が気になるけれど、やっぱりマイナー志向だな、ブルースなんて。
会場は原村の標高1300メートルですから、夜は寒いっすよ。ダウンやパーカを持ってないと辛いっすよ。くっついて温め合える人と一緒に行くってもんですよ。

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO.330 「キレイ」でこそ (10)
 去年の反省を踏まえ、鳥よけの反射板と磁石を庭木に取り付けた。それぞれを枝に結び付けるのが困難だったので、スキーのストックに何個か取り付けたものを枝と枝の間に置いてみた。日差しがある日中は多少の効果があるようで、訪れる回数は減ったようだ。代わりにそのグリップに「アマガエル」が現れるようになり置物化している。だだし、グリップが黒いのでカエル君の色も黒褐色に変化し、キレイな緑色を呈していないのが残念ではある。そうそう、アマガエルは体表面にある毒が「悪さをするので、触った手はすぐ(目や口に入る前に)洗わなければならない」ようだ。
 毒といえば最近、建築物の紹介番組で葺き替えたばかりの「銅葺屋根」を紹介していた。「時が経てば美しい緑青(ろくしょう)に覆われ、云々」の後に「緑青は無害」と言っていた。子供の頃から「緑青は毒」だと教えられてきた筈だとは思ったけれど、そのまま疑問だけは残った。そうこうしている内に今日まで調べずにいたけれど、アマガエルの毒から緑青のことを思い出した。この緑青「毒」説は出所が不明らしいけれど「教科書に書いてあった」のは事実のようだ。脂質代謝異常症(高脂血症)になり病院の栄養指導に行った時も「卵は控えろ」と教科書通りの事を言われたのには、反応のしようがなかった。経験的に医療機関のいう事は「丸呑み」すべきではないことを知っていたので無視したけれど、案の定最近になって「卵は寧ろ積極的に取れ」と言うようになった。教科書の内容が常に正しいなんて誰も思っていないだろうけれど、先生が「真顔」で言えば子供や患者にとって正しいものになってしまう。子供の頃から「社会が反面教師の集合体」だと気付いていれば、問題はないけれど・・・。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1134
われら夫婦はこの13日で結婚30周年。早いものだなぁ。あっという間だったなぁ。でも、まだ折り返し点だぞ。これからあと30年は、どっちが早くゴールインするかという競争だな。どちらも自分が一歩早くテープを切って、相手に見送ってもらおうと思っている。オレの方がカラダを酷使したぶん早いだろうと言うと、ワタシは4人も生んだのだからカラダがぼろぼろだと言う。しょうがないな、最後はじゃんけんで決めるか◆正直に言って、30年間あまり波風が立つようなことがなかった。だから、ここに書いて面白いような話はほとんど無い。それでもせっかくの機会だからとひねり出してみると、カミさんに大きな借りを作ったことがあることを思い出した。と書くと、まるで浮気がばれたことがあるように思う人がいるだろうけど、残念ながらちがいます。カミさんを生まれたばかりの赤ん坊と一緒に実家に帰らせて、南米の山へ遊びに行ってしまったのだ◆それは結婚する前から計画が進んでいたことだった。さらに、子供が生まれることになったからと言って降りられる立場でもなかった。でも、さすがに、子供が生まれてひと月にしかならない時期に「何があっても行かせてもらう」と開き直るのは躊躇われた。そこで、カミさんのお腹が大きくなり、登山計画も抜き差しならなくなる前に、一応お伺いを立てた。「行ってもいいでしょうか?」と。カミさんの答えは「行ってきたら? あとで引きずられると困るから」と、あっさりしていた。行ってもよいという答えはある程度予測していたが、「あとで引きずられると困る」という推察をされたことが「借りを作ってしまったな」という感慨を抱かせた◆南米に出発する直前になって、もうひと悶着があった。相談もせずに黙って会社を辞めてしまったのだ。出かける間の1か月余りを休ませてくれると言っていた会社が、突然休みを出せないと言い出したのだ。赤ん坊とカミさんを置いてまで行くとは思っていなかった会社が、本当に行くというので困ってしまったというのが実情だったようだ。売り言葉に買い言葉で、辞めることを即決してしまった。相談をする時間も余地もなかったというのが本当なのだけれど、家に帰ってポツリと「今日で会社辞めた」と言うと、赤ん坊をおんぶして夕飯を作っていたカミさんは鍋の火を止め、涙を流して怒った。「なんでひとことも相談してくれなかったのか・・・」と◆南米から帰ってくると、家族3人水入らずの失業生活になった。自己都合で辞めたので失業手当も出ず、2DKのアパートで無収入の日々。それでもあまり不安にならなかったのは、20台という若さと「なんとかなるさ」というノーテンキを受容できるカミさんの性格のおかげだったように思う。そのアイドリング期間に見つけた今の仕事を続けているので、仕事ももうすぐ30周年。その間には、見ず知らずの土地だった岡谷に移住して、いきなり店を始めるという無謀な渡りにもへこたれなかった。向こう岸を見ないで飛ぶのも「なんとかなるさ」の延長だし、店の売り上げが落ちて店主は眠れない日々が続く苦しい時期でも「なんとかなるさ」とたいして動じなかった。今やド〜ンとして体型もなかなか据わりが良くなってきた。え、お互い様だって?◆30周年を記念して、その大部分を一緒に過ごした長女と3人で食事に出かけた。夫婦の記念日だからわれらだけでも良かったのだけれど、今回はこの長女と一緒に食べることに私がこだわった。私たちの30年間を逐一見続けてきた子どもの視点からの話を交えてみたかったのだ。こんな時でなければ改まって聞くのも気恥ずかしいから。行きつけのトラットリアで、ちょっと贅沢なコースを3人で楽しんだ。3人がすべてをバラバラにオーダーして、皿を回しながらいろいろな料理を味わった。小さな店でシェフが一人で作っているのに、どうしてこんなタイプの違う料理をタイミングまできちんと合わせてサーブできるのか、と感心しているうちに聞こうと思っていたことなどすっかり忘れてしまった。まあいいや、次の機会があるはずだし。
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2015年07月08日

週刊CAMBIO

Yoshie Ebihara Live 7/20(月祝)13:00〜
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7月20日(月)に茅野市「the Piano Man」(ベルビア地下)で開かれる海老原よしえさんのライブ。会場内にはいろいろな食べ物や雑貨の店が並ぶちょっと変わったライブです。このスタイルは3回目。徐々に定着してきました。ただいま出店者を募集中。
このフライヤーの文章で、ちょっと宗教がらみと思われる方も多いかもしれませんが、全く関係ありませんのでご安心ください。縄文文化やアニミズムがテーマの奥にあるのです。
あの「Greatfull Dead」の追っかけで渡米し、ネイティブの人たちとしばらく暮らすという経緯を経て、ある日突然歌い始めたというよしえさんの歌は、音よりも詩で聞く歌。リズムやノリで聞く歌ではないおとなの歌。ちょっと遠い世界を思い浮かべる深い歌。その歌を、暑い夏の日に地下空間で聞くという深いイベントでもあります。お出かけください。
★詳しくはチラシをご覧ください。

夏のサラダに安曇野のシンプルなドレッシング
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サラダ野菜が豊富な季節になりました。サラダを美味しく食べるには、ドレッシングが決め手になります。CAMBIOでおススメするのはこれ。安曇野市穂高の山麓線沿いにある小さなドレッシング屋さん「クエル・ドノメル」のシンプルなドレッシング。
一番人気がにんにく風味の「元気ドレッシング」。炒めたにんにくと醤油を合わせた和風。キャベツの千切りにこれをかけると丼一杯があっという間。にんにくの臭みは残らないのでご安心を。ただしサラダ油と調味料が完全に分離しますので、使う前に20回ほどよく降ってから野菜にかけてください。その際にふたがよく締まっていることをくれぐれも確認してください。食卓の悲劇が起きますので。写真の左は振る前、真ん中が降った後。右は胡麻と醤油の「ごきげんドレッシング」。これも人気です。
どちらも 280㎖ 800円

シルクロードからやってくる 風の干しぶどう
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すっかり人気者に育った「風の干しぶどう」。中国の奥地、新疆ウィグル自治区産のグリーンレーズンです。シルクロードの十字路、天山山脈の雪解け水が湧くオアシスの町、トルファンからやってきます。一口食べた人は誰もが認める、強い甘さとほのかな酸味。砂漠の乾いた風で干し上げた粒は、サラリとしてべとつきません。だから、夏の山歩きに一袋をポケットに忍ばせて、歩きながらの行動食にピッタリですね。そのまま食べるのが一番ですが、サラダに散らしたりパン生地に練り込んだりも良し。夏は45℃まで気温が上がり、冬はマイナス20℃まで下がる厳しい気候と、極度に乾燥した空気が作り出す「風の干しぶどう」は、CAMBIOのオリジナル商品です。
90g袋 199円 180g袋 390円
 
夏のブロッコリにどうぞご理解を!
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塩尻有機のブロッコリ。今日もバキバキの鮮度で入荷しました。最近は入荷するとまず虫のチェックをします。放置しておくとあれよという間に食い荒らされてしまうので。真っ白な発泡ケースに入ってくると見つけやすい。ほら、いましたね。この虫はアオムシのようにみえますが、ヨトウかタバコガですね。こいつらの食欲はすごいので、あっという間に大きくなる。茶色いグロテスクなハスモンヨトウよりは見た目はまだマシですが、結構な困ったチャン。
これから店頭に出すためにはラップをかけます。その前にはきちんと虫を落としておかないと、虫の天国を作ってやることになってしまいます。それでも時々、ラップの中でぬくぬくと食事をしているやつがいて、夜の食卓で売り物にならないブロッコリを食べ続けることになる。実は、この虫が活発な時期にオーガニックのブロッコリを出荷することは大変なことなのです。厳しくチェックしていますが、化学的な殺虫剤を使わないことの結果をシェアしていただくことで、オーガニックの畑は成り立ちます。どうぞ、ご理解を!

桃のギフト承り中! 夏の贈り物 2015 サマーギフト
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「桃は収穫するタイミングの見極めで味が決まる」という久津間さんの言葉通り、ここぞ!という絶妙のタイミングで収穫してお届けします。樹上で完熟した桃は、果汁がたっぷりでずっしりと重い。よく締まった甘い果肉が楽しめます。

久津間さんの桃 5100円(税別・送料込)
7月下旬の発送、熨斗はつけられません
本白鳳、浅間白桃など最もおいしい時期の桃を発送します。
スモモ貴陽  5100円(税別・送料込)
7月中旬以降の発送 熨斗はつけられません
貴陽は栽培が難しく幻のスモモと呼ばれています。大ぶりで種は小さく、さわやかな酸味と甘さのバランスで近年人気急上昇中 。

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 329 「キレイ」でこそ (9-6)
 家庭用の高級な包丁にも「ダマスカス鋼」を使ったものが増えてきた。この鋼で造られた刀剣類は実によく切れたらしいけれど、中世の頃なので本当の所はわからない。だからこそ、そのイメージにあやかろうという商品が増えても不思議はない。日本刀にも言える事だけれど「刃物の切れ味」は、なぜか誇張されて伝わる傾向が有り、信用してはいけないものの代表なのだけれど「切れる」と謳った包丁は数限りなく存在する。で、ダマスカス鋼は、日本刀に使う「玉鋼」とは違い、製造法が不明な鋼だから「ダマスカ鋼風」とか「ダマスカス模様」とか言うべき製品なのだ。数年前「栗せんべい」に栗が入っていないと問題になったことがあったけれど、この鋼も全く別物にもかかわらず、見た目だけでこの名が使われている。そもそも、この鋼はインド産の「ウーツ鋼」だというから、増々その話の信頼度が低くなるというものだろう。
 このウーツ鋼で作られた「デリーの柱」が千数百年を経ても錆が出ていなかったことが「ステンレス鋼」の研究に繋がったと言われている。けれど、やはり、誰が考えても「良く切れて、錆びない」は刃物の理想だ。けれど、未だに「錆び易い包丁(炭素鋼製)」が最良で「錆びにくい包丁(ステンレス製)はだめよね」という声をよく聞く。確かに、終戦直後に粗悪品が出回った時期はあるけれど、今や国内生産でその手の物は先ず出回らない。とは言っても、全ての製品が「価格相応」とはいかないけれど、使い手が成長すれば品質の劣るものは徐々に淘汰されていく運命にある。お手入れに手間が掛からなければ、より質の高い維持が可能になるものなのだから、誰かの不合理な発言に左右されずに、自分の事情に合わせた道具選びをすべきなのです。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1133
中学時代に落ちこぼれた私を拾ってくれたミッション系の高校は、とても自由な学校であった。背広の制服が決められていたが、そんなものはあっても無いが如くに着崩されていた。髪は伸ばし放題でてんでバラバラのネクタイを締めた背広姿の生徒たちが連れ立って歩いていると、ちょっと高校生には見えなかった。そのおかげで、どんな店でも入店を断られることはなかったし、マージャンもパチンコもやりたいホーダイだった。その自由さがもとからの学校の方針であったかどうか定かではないが、われらが世代を受け持った担任の先生たちに指導する熱意というものを感じなかった生徒たちが、勝手にやりまくっていたというのが実情だったように思う◆まだ戦後30年に満たないその時代は、自由という言葉が今よりも金科玉条のように使われている時代だった。それはまだ不自由な時代を知っている人の割合が多いという裏返しでもあった。軍や当局が絶対であったところに、突然降って湧いたように自由という世界が訪れてきたギャップ。その時代を生き抜いた人たちが、次の世代が当たり前のように振り回す自由というものに戸惑っている時代でもあった。自由とともに生まれてきた世代が、自由を掲げて闘ってからしばらくした時代でもあった。それだけに、闘わずしてすでに身の回りに空気のように自由があった私たちは、自由と勝手の見境がつかなかったのだ◆それから40年を経て、次の世代が子育てを始める時代にまでなって、その自由と勝手の違いにわれらの世代はどう対応したらいいのか戸惑っている。幸いなことに私はその後も自由な学校に進み、学部にかかわらず学びたいことは自分の意志で学べば卒業することができた。仕事も自分の意思を曲げずにできる仕事を選んだ結果、地を這うような業績とはいえ、店を続けることができている。徹底して不自由を避けてきたがゆえに、自由を得るために闘うこともなかった。贅沢どころか人並みの暮らしにも及ばない収入に甘んじてはいるけれど、自由な裁量で生きることができるだけでも結構な待遇なのだろう。でも、それで本当に自由だということができるのか、と疑問に思うことがある◆自分が自由であると主観的に認識するのは結構危険なことだと思う。自分の自由を得るために他人の足を踏んでいても、得てして気が付かないことが多い。自分の発した言葉が他人をどのように傷つけているか、自分のしたことがどれだけ相手に負担をかけているか、それに鈍ければ鈍いほど自分は自由であると認識しやすいからだ。幸いにして私は今まで比較的自由な環境に恵まれてきた。それだけに、他人の自由を妨げていることが多いのではないかと不安になることがある。だから、高校生の頃に勝手に自由と思い込んだ体験を思い出しては、自由と勝手をはき違えないように常に気を付けているつもりだ。それでも、自分の主観である以上は怪しい◆主観的な自由を振りかざして他人を貶めたり、権力を振りかざして言論を封じようとしてみたり、最近はまた自由と勝手の見境がなくなってきた。きわめて不自由だった世の中に、とつぜん自由が舞い降りてから70年。自由がない時代を乗り越えた人たちが人生の終盤を迎え、自由が当たり前の時代に育った世代が世間の舵を取るようになり、その次の世代が社会の中心となりつつあり、そのまた次の世代が育っている。どのような経緯を経て自由を得たにしろ、自由という世界をこれからもどう維持していくのか、次の世代にどう継承していくのかを考えて実行する責任は、私たちの世代にある。何とかしなくては。空気のように当たり前に漂っているものを、認識して維持することは容易ではない。勝手な自由を再生産しないためには、どうしたらいいのだろう。
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2015年07月05日

週刊CAMBIO NO.1132

桃のギフト承り中!  夏の贈り物 2015 サマーギフト
P7290136.JPG
「桃は収穫するタイミングの見極めで味が決まる」という久津間さんの言葉通り、ここぞ!という絶妙のタイミングで収穫してお届けします。樹上で完熟した桃は、果汁がたっぷりでずっしりと重い。よく締まった甘い果肉が楽しめます。
久津間さんの桃 5100円(税別・送料込)
7月下旬の発送、熨斗はつけられません
本白鳳、浅間白桃など最もおいしい時期の桃を発送します。
スモモ貴陽  5100円(税別・送料込)
7月中旬以降の発送 熨斗はつけられません
貴陽は栽培が難しく幻のスモモと呼ばれています。大ぶりで種は小さく、さわやかな酸味と甘さのバランスで近年人気急上昇中。

【お宝掘り出し市】7月2日(木)〜6日(月) 笠原書店 2階で開催
「おじいさんの机の引き出し」から、「子どもの頃捨ててしまった付録」まで
古本市の出店者有志が、いわゆる「紙もの」のお宝を出品するお宝市。古本市のイベントではありませんが、はみ出し企画のような面白いイベントです。お出かけください。
★出品されるもの
・映画ポスター(300円〜)、映画パンフレット(100円〜)、映画チラシ(100円〜)など
・地図(山の地図、昔の信濃の地図、朝鮮・満州の地図、鉄道地図、など) (200円〜)
・観光案内(戦前の長野各地、温泉案内、吉田初三郎、など) (200円〜)
・絵はがき(戦前の長野各地、外国の古い名所、など) (100円〜)
・LPレコード、SPレコード(流行歌、軍歌、落語、など) (200円〜)
・写真帳(日露戦争、地震・水害・台風、山岳など)
・古い写真(長野各地の写真館で撮影された人物写真、記念写真、など) (200円〜)
・雑誌(明治から昭和まで、珍しいものを含めていろいろ) (100円〜)
・雑誌の付録(文庫判の読み物、双六、シール、など) (100円〜)
・展覧会の図録 (200円〜)
・かるた、トランプ(郷土もの、企業もの、アイドルもの、など) (300円〜)
・製品カタログ(カメラ、時計、クルマ、オートバイ、など) (100円〜)
・御柱に関する刷り物、資料など
・岡谷・諏訪に関する紙モノ資料、いろいろ
とにかく一度、覗きに来てみてください! 面白いモノ、不思議なモノ、いろいろあります!

COFFEE & SANDWICH MAMBO 原村柳沢にOPEN
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古本市にはいつも出店してくれたモリノコーヒーの中島くんが、自前の店をオープン。店の名も「MAMBO」になって、美味しいコーヒーとともに新たなウリは野菜たっぷりのサンドウィッチ。
茅野市と原村の境、御柱街道と県道17号が交わる柳沢交差点の角、なんだけど、道からは見えない角。ガソリンスタンドの向かい。ガードレールの下。わかりにくい場所だけど、手作り感満点。
サンドウィッチが美味かった! 鶏肉のアドボが絶品。どれもフレッシュな野菜がいっぱい挟んであって食べ応えもアリ。もうすぐ新店舗ができる「となりて」さんのパンもよく合ってる。欲張りな我らは3つもオーダーして食べてしまった。BLTだけまだだから、近々また食べに行かねば。
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冷麦に河崎さんの地粉細うどん 200g 299円
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CAMBIOで一番人気のオリジナルうどんです。今年になってすでに3回目の製造を依頼しました。なぜか今年から人気に火がついて、製造を重ねています。なぜって、やっぱり美味しいからでしょうね。これからの季節は冷麦として左の細うどんがよく売れます。右のうどんと比べると細さがよくわかるでしょ。色が茶色なのは全粒粉だから。ふすまも細かく挽いて生地に練り込むとこんな色になるんですね。実はずっと蕎麦だと思っていた方も・・・。ルックスはたしかに蕎麦ですからね。ラベルのおじさんが、このうどんに使う小麦を育てました。野菜やら米やらで長年お付き合いがある南箕輪村の河崎さん。パンにも使えるほどグルテンが強いハナマンテンだからこそ、この蕎麦じゃなかった、うどんの美味しさとコシがあるのです。

マスコバド糖黒蜜570円
フィリピン・ネグロス島産のマスコバド糖で作った黒蜜。、ヨーグルトやトースト、ホットケーキ、アイスコーヒーなどに。

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 328 「キレイ」でこそ (9-5)
 最近の建築では見かけなくなったけれど、戦前に建てられたビルの階段には「真鍮(しんちゅう)」の手摺を見かける事が多かった。今でも日本橋あたりの百貨店には、この手摺が残されている。しかも、黒ずみが無い「ピカピカ」に保たれている。安易に考えれば「黒ずんだ真鍮=アンティークな雰囲気」で建物の古さに調和しそうなものだと思う。けれど、今や階段を昇降する人間は全くの少数派。しかも、その人々は手摺など必要とはしない。結果、人が手を触れていなければ「使い込まれた感じ」とは程遠い「寂れた感じ」になってしまう。となれば「ピカピカ」もしくは「別素材に交換する」しかない。「高級」というイメージを保つためには真鍮を超える素材が今のところ見つからないのだろう。それにしても「磨く」とは手間の掛かる作業だ。
 食べ物屋でもイメージを大切にしている所は多い。もう何年も行っていないけれど、天麩羅屋は換気扇や天ぷら鍋を見ればその気遣いの程がわかり、鮨屋はまな板や包丁のキレイさが味に直結する。けれども、キレイ過ぎるとんかつ屋は逆に味が落ちるような気がしてしまう。勝手なものだ。いずれにしても、全ての物は老朽化していくから、使用者が何かしらの方法で手をかける必要がある。予算が有れば手摺を磨かせることもできるけれど、誰もが「センス」のある磨き方が出来るわけでもないから、思い通りの結果は「まるなげ」からは得られない。結果、客の前で「手摺磨き」何てことになってしまい、いつまでたっても一流半のまま。百貨店やホテル、高級料理店なんて場所は「非日常」を味わう場所だから。目前で手摺なんかを磨かれたら一気に日常に引き戻されてしまう。個人的には、裏方の仕事に興味は魅かれるけれど・・・。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1132
今年も半分が終わって、今週から後半戦。正月から半年たって、あと半年したらまた正月。前半はまじめに一日も休まずに店を続けたから、後半はお盆に少しだけお休みを頂くことにした。夏の休みは例年通り遠くへツアーに出かける。何が楽しみって、店が続いていくことの次に夏のツアーが楽しみなのだ。今年もしっかりプランを練りに練っていて、すでに大方の予約まで終えてしまった。突然乗って行くはずだった車が昇天してしまうというトラブルもあったが、お盆までには新車がやってきそうなので、今年の夏はピカピカの車で行くことになった。もうすぐ30万kmの車に乗っていくのは少し心配だったが、今度は数年にわたって車の支払いという重荷を背負うことになった。どっちにしても苦労が絶えないなぁ◆昨年は三陸の被災地へ出かけた。盛岡に1泊してから久慈、宮古、釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼、石巻と巡る足かけ6日間の休みをフルに使ったツアーだった。宿に2泊、テントで3泊。来る日も来る日も雨降りだったが、めげずにテントで寝泊まりをした。テント場に着いたものの、車から降りるのも容易じゃないほどのどしゃ降りで、しばらくガラスを叩く雨粒を見つめて呆然としていた日もあった。それでもホテルに逃げ込んだりせず、予定通りにテントを張って過ごしたのは、ひとえにカミさんがそんなひどい条件でも音を上げないようになったからだ。四国や山陰の過酷な雨に降られてもテントで過ごした経験のおかげで、多少の雨ではビビらなくなった。ビンボーツアーのおかげで鍛えられたのだ◆昨年は北へ向かったので、今年は思いっきり逆方向へ向かうことにした。2年ぶりに九州へ。エリアは大分。今どき九州に行くのに自分で車を運転していく人は少ないけれど、今回も目玉に白内障が始まったおじさんが一人で運転して行く。行きは当日の午前中まで店があるし、帰りは翌朝6時半には店に入りたいので、あまり無理はしない。そのスケジュール自体がすでに無理だという指摘もあるけれど、そんなこと言ってたら自営業は遊べないのだ。片道約1000qを一気に走るのはちょっとゴシタイので、行きも帰りも途中で1泊する。前回も九州に着いたら、疲労で腰痛がひどくなって辛かった。でも、その腰痛もツアー中に2〜3日で回復したから、普段の仕事の方が九州まで出かけるよりよっぽど無理があるということなのだ。あと2年で赤いチャンチャンコが来るのだから、いい加減にしないとね◆プランを早めに練って予約を済ませたのは、今年はテントを使わずにすべて宿に泊まることにしたから。その理由はせっかく九州まで行くのだから、十分に遊ぶ時間を作るため。無料のテントサイトを探し出して、気に入った場所にテントを張るためには午後の早い時間からテント場に向かわなくてはならない。テント場を決めてからも風呂を探したり食料と調達したりしていると、一日の半分位は生活のために時間を費やしていることになる。それはそれで地方の特徴が見られたりして面白いのだけれど、せっかく遠くまで来たのだから、もっとあちこちの街を見たり、海を眺めて物思いにふけるような時間があった方が良いのではないか、と思うようになったのだ。これもひとつのジジイ化かな?◆宿の予約を進めていくと、自分の中に何か物足りなさを感じるようになった。今までならできうる限りの情報を集めても、行ってみなけりゃわからない、という未知の部分がかなり多く含まれていた。眺めが良くて誰もいない静かなテント場でも、トイレに見るからに獰猛な蚊が壁一面にひしめいていてカミさんからNGが出れば、また振り出しから場所探しをしなくてはならない。広々として気持ちが良いテント場でも、夜中にヤンキーたちが集まって花火大会を始め、けんか腰で追い払ったこともあった。それが宿を予約してしまうと、すべてお決まりコースをたどるようになってしまう。なるべく安くて快適という宿を選んでいくうちに、どんどん未知の世界が既知の予約に裏返っていくように感じ始めたのだ。旅とは予期しないことが起きるから面白いのであって、たとえ宿だけでも決まってしまうと、どこか物足りなく思えるのであった。
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