2015年06月25日

週刊CAMBIO NO.1131

手打ち蕎麦「彩春(つくし)」 27日(土)に店頭販売
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先月の古本市でCAMBIOに出店して、美味しい手打ち蕎麦を販売してくれた「彩春(つくし)」が、27日(土)にまた出店してくれます。前回はものの30分ほどで全部売り切れとなった蕎麦ですぞ。お早目にお越しくださいませよ。
飯山産の蕎麦と県内産の小麦粉を使った「二八蕎麦」2人前1000円と、「十割蕎麦」2人前1500円。岡谷出身で30代前半のうち手が打つ蕎麦は、コシがあって香りも豊か。ベテランの蕎麦通に尺八と作務衣の蕎麦が受けるのだとしたら、この蕎麦は津軽三味線や和太鼓の勢いを感じる蕎麦。枯れた味とは違った、口の中で跳ねるような味わいの蕎麦。
だんだん知られてきた若い蕎麦屋は、秋に富士見町で自前の店を開く予定。楽しみだね〜!
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「ひはち」の焼き菓子 新登場
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八ヶ岳周辺のイベントではすっかりおなじみの「ひはち」の焼き菓子。写真上が黒糖シリアル250円、右がココナッツせんべい240円、左は玄米粉ビスケット220円。今週からパンと焼き菓子の島に仲間入り。
焼き菓子とパンって、暑くなるとあまり手が出なくなるようです。でも、この「ひはち」のお菓子は夏でも美味しいんですよ。サクッとしてて、甘すぎないから。アイスクリームに添えるとよく合うはず。お出かけのバッグに忍ばせておくのもよろしいかと。

CAMBIOにツバメのひなが誕生
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今朝、CAMBIOの入り口にころりと転がっていました。どうやらツバメのひなが誕生した模様。うれしいね〜! これからしばらく、店先で賑やかなツバメの子育てが見られます。モズやカラス対策に幟旗で目隠しを作ってやらなくては。

アルガンオイルを使った手作り虫除けクリームのご紹介
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梅雨空の毎日ですが、如何お過ごしでしょうか? 本日は夏に向けて、アルガンオイルを使った虫除けクリームの作り方をご紹介致します。

★アルガンオイル 30㎖2297円 60㎖4445円
【材料】
・アルガンオイル:30ml
・ミツロウ:ティースプーン1杯
・レモンユーカリ精油またはシトロネラ精油:6滴ほど
【作り方】
@ 耐熱容器にアルガンオイル30ml、ティースプーン1杯のミツロウを入れ、電子レンジ(500w)に1分かける。
A爪楊枝や竹ぐしなどで、ミツロウが溶けるまでまぜる。(ミツロウが十分に溶けない場合、様子を見ながら更にレンジで30秒程度加熱してまぜてください)
Bレモンユーカリかシトロネラの精油を6滴ほど垂らしてまぜる。
C容器に移す。すぐに固まり始めるので、固まったら使用OKです。
・市販のリップクリーム容器なら、塗りやすくて便利。
・今回の材料でリップクリーム容器3本分。

春庭農園のお米がおいしい理由
春庭農園(伊那市大川さん)の米は、昨年夏の日照不足にもかかわらず平均以上の収量を挙げた。品質も青米が全くなく(少ないのではなく、本当に見当たらなかった!)、粒も大きい。これは何が違うのかと思ったら、田んぼでこんなことが起きていたのだ。
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昨日の昼間、なにやら田んぼの水面の色が変です。近寄ってみると、おおっ!赤い!見覚えのある鮮やかな赤色です。やった!来ました!光合成細菌!!!
これがすごいんです。光合成細菌は太古の地球に最初に出現した、生命の源のような菌で、有害なガスを取り除き、水を浄化してくれるんです。それから太陽の光からエネルギーを受けて、空気中から窒素を取り込むことが出来るのです。つまり稲が育つ養分を勝手に生み出してくれるんです。条件がそろわないと中々こういう田んぼにはなりません。ちなみに今朝見たら、赤い色はすっかり消えていました(最後の写真)。赤いのは太陽が照っているときだけなので、光合成細菌に間違いないでしょう。稲の今後の生育が楽しみ。

★春庭農園の玄米 5kg 4000円 白米 5kg 4400円

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 327 「キレイ」でこそ (9-4)
 子供の頃から「工具好き」だったので、自分専用のものを買ったのは小学校上級の頃だった。「ペンチ」だったか「ラジオペンチ」だったかは忘れてしまったけれど「ペンチ」は今でも仕事で使っている。「ラジオペンチ」は実家に置いてきたのでその後は不明だけれど、二十年ほど前には既に赤錆まみれになっていた。同時期に購入した「ニッパー」は少し形を変えて「ニッパー型爪切り」となり「モンキーレンチ」は、少しくたびれた感じにはなったけれど、まだまだ現役を続行中だ。振り返ってみれば半世紀前に購入した工具だけれど、大した「お手入れ」もしていないのに「くず鉄」にはなっていない。良い工具は正しく使い適切にお手入れしていれば、長期間の使用に耐えられる様に作られているものなのだ。とは言え、使用者毎に使い方やお手入れ方法が違い、寿命に差が出てしまう。「物持ちが悪い人は、他者も大切にしない」なんて事まで言う人がいるけれど、世の中には大切にしたい物も有れば、大切にしたくない者だっているのだ。要は、自分がその「物」や「者」が好きか嫌いかの問題だ。
 子供の頃は工具の知識など全くなかったから、金物屋お勧めの工具を買い求めた。ペンチが一丁千円前後だったから小学生にはかなりの出費だったけれど、高いとは思わなかった。年間、駄菓子屋で使う金額に比べればはるかに少ないし、工具は形として手元に残り「手の機能」だって向上させてくれる。しかも、それが長期間続く。となれば、むしろ「安い買い物だ」という風に既に考えていた。か、どうかは憶えていないけれど「形」「素材」「重量感」「剛性」等に魅かれた記憶は残っている。道具の類を買い求めるならば「機能」だけではなくて「機能美」も重要な要素なのだ。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1131
愛車ハイエースを車検に出したところ、重要な個所の老化が激しく、修理をあきらめて廃車にした。満12歳、28万4千qとよく走ったので褒めてやりたい。何とか30万qまでと欲をかいて車検を通そうとしたのがまずかった。乗り換えがうまくいかずにしばらくはヘボい代車に乗る羽目に。何事も見通しが甘い、と反省◆2月にはこの欄で「新車を買う!」と宣言した。なのに、車検に出したのは「ここまで走ったのだから、あと1年ぐらいはもつだろう」、と思ったからだ。床下から異音がしているのがわかっていたのでそろそろ潮時と思ったのに、その異音は3年前からしていたのだからもう1年ぐらいはなんとかなる、と。修理が必要だったのは前後のブレーキと、エンジンから動力を前後の車輪に伝えるドライブシャフト。異音が発生しているのはシャフトのベアリングが摩耗しているから、と聞いてしまったらもう考える余地もなく廃車を決めた。一度決めたことを翻したり、物事を甘く見積もったりして判断がぶれるのは、今までの延長線上で物事を考えてしまうジジイ化の表れだ。状況の変化についていけない。過去の失敗を未来に生かす知恵として見せるのが年長者なのに、同じ失敗を繰り返そうとする。愚かである。ジジイの怨念を引きずっているお坊ちゃまに過去へ引き戻されてはたまらない、おっと話がそれたぞ◆自分の店を持ってから、今までハイエースの同じモデルばかりを3台乗り継いできた。だから新たなデザインの車に乗るのは、なんと24年ぶりということになる。これはちょっと楽しみ。いま乗っているモデルも決して使い勝手に不自由を感じているワケではないし、新しいモデルがあるから古いとされるだけで、デザイン自体が古臭いわけではない。でも、日本のクルマや電化製品はとにかくモデルチェンジが早く、すぐに旧モデルに買い替えさせようとする。飽きないスタンダードなデザインよりも、とにかく新しくなければいけない。今までのモデルが丸ければ今度は四角く、直線的であれば曲線を多用するといった具合。でも、前のモデルが空前の大ヒット作だったりすると、その面影をしっかり残していたり。要するに、自分たちの自己主張や必要性から生まれてくるデザインではなく、売らんがためのデザインでしかない。モデルチェンジのたびにどんどん旧モデルが生まれてしまうのだから、壮大な無駄を生産しているようなもの◆機能にしても同じ。そんなもの要らないよ、という機能がやたらと散りばめてある。軽自動車に多いアイドリングストップなどという機能は、その最たるものだと思う。わずかな燃費向上のために血のにじむような改善を重ねた結果なのだろうけれど、小手先の技術だとしか思えない。すでにアメリカではハイブリッド車でさえエコカーの範疇に入らなくなってきた時代に、アイドリングの間だけエンジンを止めてエコロジーだなんて、鼻の穴からごはんが機関銃のように飛び出しそうなエコロジーだ。そこまで真剣にエコロジーを考えるなら、やはり車には乗らないという思想があってしかるべきだ。そこまでできないのなら、その痛みをもっと自然環境を真剣に考えるきっかけにしなくてはならない。自分たちに痛みが及ばない範囲でエコロジーと言ってみても、鼻くそほどの効果しかないのだから◆今の日本の工業製品はデザインにしても機能にしても、昔より魅力が薄れてきたように思える。モデルチェンジで新たな製品を作り出しているように見せているけれど、その中身の進歩はもう頭打ちなのだろうか。大きな設備を必要とするクルマや電化製品にその頭打ち感が漂うのは、なぜだろう。大きな会社よりも小さなベンチャー企業が新しいものを生み出すことが多いのは、実際その通りだという。大きな会社は今までの延長線上で物事を考える人が会社の舵を握り、頭がジジイ化しているからではないだろうか。困ったもんだな。オレたち世代のジジイ化が、社会の足を引っ張っているのだとしたら。
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2015年06月21日

週刊CAMBIO NO.1130

何が起きてもいいように、そろそろ備えをしましょう
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先日、浅間山の警戒レベルが引き上げられましたね。御嶽山、箱根、口永良部島と続いたし、地震も続いているのですから、活動期に入ったのでしょうか。然るべきところがそんなことを前もって言うことはありませんが、そろそろそう考えて準備をしておいた方がいいのかな、とCAMBIOは思ってます。まずは店に備蓄用の商品を増やそうと思います。その兆候が表れてからでは手に入らなくなるので、今のうちに少しずつ積んでおきますね。いざという時は駆け込んでください。営業時間外に災害が起きて店が壊れてしまったら、自由に使って結構です。

みなさんのお家でも備えておきましょう。この「新潟のご飯」は、お湯か水を容器に入れるだけで美味しいご飯になるスグレもの。昔あったアルファ米よりはるかに美味しく、いつも食べているご飯と変わりない味と食感でオススメです。賞味期限もなんと1800日! 1食200円。

ラーメンいろいろ 味も素材も調理もさまざま
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ラーメンがいろいろ増えました。今や棚を一段以上ラーメンに占領されるほど。食べ物屋にとっては売れ筋商品ですし、店主自身も好きなのでどんどん増えちゃった。最近、有機ラーメンなんてのも発売されて、入れるかどうかちょっと迷ってる。
お湯をかけるだけのものから、しっかり五分も煮るものや、動物性を使わないマクロビラーメンまで。スパイシーなスープだったり、残りスープにご飯を入れると抜群の塩ラーメンとか。それぞれにオススメポイントがあります。麺のコシ、スープの味、原材料の内容、動物性の有無などなど、選ぶポイントも多岐にわたるので、これが一番!というものはありません。普段の食生活の延長がラーメンにも表れているようで、その要望にお応えしようとした結果が、この種類の多さなのですから。

★ポラーノ即席ラーメン 醤油/味噌/豚骨/塩味 各1食 140円 5食入り680円
★オーサワ・ベジ玄米ラーメン 醤油/味噌/塩 各1食200円 胡麻味噌 210円
★ムソー・どんぶり麺 醤油・塩 各1食180円 4食入り 690円 きつねうどん・カレーうどんもあり

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やっぱり入れちゃいました、有機ラーメン。230円は高いかな。210円のラーメンが棚を維持しているので、イケるかな。ちゃんと国産の有機小麦を使ってるんですよ。スープも動物性を使わず、ヴィーガンのラーメンでもあるんです。太麺でコシがあり食感もオススメ。
★桜井・有機ラーメン 醤油/味噌 各1食230円
   

ドイツパスタ特価セール どんどん入荷中!
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好評のドイツパスタセール。今週も新たにいくつかのアイテムが入荷しました。輸入元に残っているアイテムは来週までにすべてをCAMBIOで引き取ることにしましたので、しばらく楽しんでいただけます。写真はビオ・ブンテ・シュピラーレン。3色のスパイラルパスタ。トマトで赤を、ほうれん草で緑を色付けしてます。クリームソースのパスタに、ポテトサラダにと、この色を活かした料理が目に浮かびますね。500g入りで通常600円が、特価でなんと320円。
このほか3色のアルファベット、3色の蝶々パスタもあります。マカロニ風のボランティ、ホルンヒェン、グノッキサルディは来週も入荷。スープ用の極細パスタ・フィリーニは離乳食に人気です。3色のアルファベットと一緒にさっと火を通すだけで柔らかくなるのが使い易い。赤ちゃんがいらっしゃる方にオススメ。

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 326  「キレイ」でこそ (9-3)
 靴同様に自転車や自動車にも地面と接している部分が有る。タイヤと呼ばれる部分だけれど、自動車のタイヤは洗車時にスプレー光沢材(塗らない方が良いという説が有力)を吹きかけたりする人もいたりする。けれど、一般的な自転車のタイヤには同様の行為はしてはいけない。自転車ブレーキは、タイヤが嵌っている「リム」という部分を両側からゴムで挟んで制動をかける構造だから、ブレーキの利きが悪くなる恐れがあるからだ。ブレーキゴムはあくまでも異物が付いていない状況を想定して作られているから、リム及びゴムの表面に異物が付着したまま放置してはいけない。という事は、水が付着していてもブレーキに異変が起こる。「雨の日には自転車に乗らない」のが基本姿勢。プロ選手だって雨の日に屋外練習はしないものなのだ。
 このリムを挟むタイプのブレーキは単純な構造だから、軽量化や可視性に優れているから最も普及しているけれど、欠点が無いわけではない。ブレーキゴムの表面が隠れてしまい、表面の異物を確認または除去したければゴム自体を外すか、ホイールを外すしかない。以前には(今でもごくわずか残されてはいる)ワンタッチでゴムの表面が現れる製品も有ったのに「制動力が劣る」という事で余り使われなくなってしまった。という事情で、ブレーキに異常を感じても原因を取り除く為の手間は増えてしまった。けれども、制動系は常にベストな状況にしておかないと「いざ」という時に痛い目に遭うお恐れがある。せめて乗下車前に「ブレーキゴムと擦れ合う部分を目視し、汚れていたら触る」位は心がけたいものだ。リムがキレイに保たれていればブレーキが正常に働く可能性も高くなり、事故に遭う確率も低くなるというものだ。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1130
先週は木曾の漆器まつりに出かけた。今は塩尻市になってしまった旧楢川村の平沢と奈良井を中心に、たくさんの漆工房が直接販売をする。漆職人の話が聞けるかもしれないと微かな期待があって出かけて行った。ふだんは人通りの少ない平沢の通りに、たくさんの人があふれている。この鄙びた街にこれだけの人が集まるのは一年でこの時だけなのだろうな、と思いながら重要伝統的建築物保存地区に指定されている旧街道を、あちこちの店に寄りながら歩いて行った◆我が家の食卓では、ずいぶん前から飯椀と汁椀は木曾の漆器を使い続けてきた。それぞれの個性や好みに合わせた器を選ぶのは、食べものの仕事をする私たちにとって、ひとつの楽しみでもある。大皿や鉢は作家の焼き物が多く、銘々皿は型が揃うようにメーカーものが多い。各自の食器と箸は、大きさもデザインも塗り方や仕上げ方も違うが、すべて木曾の漆器で揃えてきた。昨年の漆器まつりに私は行くことができなかったが、長年使い続けてきたすり漆の飯椀の塗りが剥げて、ご飯がくっつくようになっていたのを見ていた娘たちが、父の日のプレゼントに飯椀を買ってきてくれた。焼き物より軽く、それでいてしっかりとした質感がある漆の飯椀は手によく馴染む。雑に扱うとすぐに剥げたり欠けたりするところも、生き物を扱うようでまた宜し◆漆職人の話を聞いてみたいと思ったのは、以前、輪島に出かけたときに聞いた漆職人の話が面白かったからだ。どんな仕事でも一筋にやってきた人の話は、聞くとつい引き込まれるような魅力にあふれている。輪島の職人に我が家では木曾の漆器を使っていると話すと、「木曾なんて…」とまるで蔑むような言い方をした。金沢や京都のお大尽を相手に、金粉を使った豪華絢爛な蒔絵を施した器を作ってきた輪島から見れば、木曾なんて田舎の漆工芸に過ぎないのかもしれない。でも、器が美術品としてではなく日常の食卓で使われるものなら、山ひとつ向こうで伝承されてきた漆器の方が私たちの生活には相応しい。輪島ではひとつひとつの工程ごとに職人がいる分業制だが、木を選んで木地から削ってひとつの器を作る木曾では、職人ではなく漆作家と呼ぶ方が正しいのだろう◆漆器まつりでは国道沿いに大きな店を構える工房も、昔ながらの住まいや蔵を開放して漆器を所狭しと並べていた。漆器を見るだけでなく、普段は入ることができない旧中山道沿いの町屋の造りも見ることができたのは収穫だった。通りの構えは小さくても奥に入ると坪庭があり、大谷石でできた立派な蔵があったりする。漆器は目ぼしいものが見つからず、通りも寂しくなってきたあたりでそろそろ戻ろうかとしたら、カミさんが「ここが巣山さんの…」と呟きながら古い町屋造りの工房に入っていった◆その工房は畳敷きの店に無造作に器が並べられていて、奥でおじいさんが足を投げ出して座っていた。町屋特有の通り抜けに入ろうとすると、柱に文化財を示す銅板がかかっている。どことなくタダモノではない雰囲気を感じて入っていくと、無造作に置いてある器がちょっと変わっていた。皿も鉢も形が真ん丸ではなく、わずかに楕円形。しかも材はニセアカシアだった。河原や山の斜面に生えてたくさんの白い花をつける、ミツバチの蜜源としても知られる外来種の樹。我が家では毎年ストーブの薪として使っている堅木のひとつではあるけれど、特定外来種として駆除の対象にもなってきた困った樹でもある。それを器の材に使うとは…。おじいさんに「なぜアカシアを使ったんですか?」と不遜な問いを投げると「なかなか面白い木だから」と言う。「なぜ楕円なんですか?」としつこく訊くと「水をたっぷり吸わせて削って、さらに縛りを掛けてわざと楕円にするんだ。遊びだよ…」。遊びというけれど、その木地の質感と塗りの重厚さが半端ではない。吸い込まれるように町屋の中に上がり込むと、そこにはたくさんの作品が並べられていた。その器もさることながら、私が思わず「あぁ…」とため息を漏らしたのは、たくさんの漆器を並べた座敷の開いた障子越しに見えた中庭の美しさだった◆畳を敷いた家の造りは、座った目線を基準に作られている。だから庭に見とれた私は、その場で腰が抜けたように座り込んだ。障子のぼんやりした明るさの向こうに広がるあざやかな青楓の緑、ギボシの葉、つつじの花、その向こうに建つ蔵のなまこ壁。座り込んでいると奥さんが近づいてきて、庭と家の説明をしてくれた。決して広くはないが、きちんとまとめられた庭にはそれぞれ由緒があって、木曾の五木をはじめとした謂れのある庭木が収められている。樫の木と花梨が一緒にあるのは「お金はカシてもカリン」という縁起担ぎであるとか、石はすべて木曾川の河原から運んできたので、家を建て始めてから完成するまでに2〜3年を要したとか。建てられたのは昭和の初期なのでそう古くはないのだが、文化財に登録されているだけに随所に町屋の特徴がある家だった。風呂場や居間(そんなところまで入り込んだのだ)に使われている建具のガラスもユラユラガラスだし、桟のきり方も
工夫されていた◆家の中まで見せてもらい、庭を見ながらお茶や赤福もちまでいただき、すっかり贅沢な時間を過ごしてしまった。せっかくなので、センの材を使った楕円の皿を一枚いただくことにする。その工程を聞きながら、また木の使い方や漆の世界の奥深さを垣間見た。おじいさんが足を投げ出して座っていたのは、きっとろくろを回すために膝を使いすぎたからだろう。私たちにとってはかなり贅沢な皿ではあるが、きっと役に立つだろう。その皿を使うたびに、立派な町屋造りと庭を思い出すだろう。
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2015年06月10日

週刊CAMBIO NO.1129

「松が問いかけること」上映会&ミニトーク
〜ネオニコ・農薬空中散布について考えてみませんか〜
約40年前に西日本から急速に広がり始めた松枯れ。現在東日本まで猛威を振るっています。この松枯れを食い止める名目のもと全国的に実施されているのが有機リン系、ネオニコチノイド系農薬の空中散布。しかし、その確かな効果は実証されておらず、生態系や人体への 悪影響が強く懸念されています。DVDでは、上田市を舞台に、空中散布の実態と課題に迫ります。製作(仮称)「やまんばの松」DVD製作 実行委員会、約60分。
日時 :6月17日(水)午後2〜4時頃  内容 :・DVD上映(約60分) ・製作者ミニトーク ・意見交換
参加費:300円(こども無料)  会場 : CAMBIO 2階PLAZA


★セール中のドイツパスタに追加アイテム★
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ドイツのビオ認定パスタ「BYODO」のセールアイテムに追加が3点。緑のタグリアテーレは売れるかどうか心配だったのですが、出してみたらなんと大人気。茹でやすい小さなブロックが10個入りスープヌードルのフィリーニは、スープをカップに盛ってからパラリと入れる。どちらも馴染みがないパスタだけに面白いでしょ。250円とびっくりするほど安いし。
BIOLAND認定のアップルビネガーも500㎖で360円と大特価。パスタもビネガーも普段はこんな値段では手に入りませんので、これはチャンスですよ。でも、今後は・・・。
今回の特価セールの理由は、茅野市で輸入販売をしていた木野さんが、在庫を処分して2か月後にはドイツに移住するため。今後継続して手に入るかどうかは未定。だから売り切れ御免。

ビワの葉エキス 虫刺されや肌のトラブルに大活躍
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虫が大活躍の季節になりました。まあ、彼らも同じ山国で暮らす者同士ですから、あまり無碍に扱うのではなく「こっちに来ないでね」というスタンスで暮らしたいものです。彼らには彼らの存在理由があるんですから。彼らはそれぞれ自分を守る手段を持っていて、人間を敵とみなすと攻撃を仕掛けてくることがある。やられる前にやっちまえ、というのが彼らの流儀なのだから仕方がないよね。人間だって何もかも殺してしまう薬を撒いたりするんだから。
先日、我が家のカミさんは庭で草取りをしていて、首の回りが何かにかぶれた。毛虫がいたのでそいつらの仕業らしい。さっそくビワの葉エキスでケアをしておりました。これからの季節は、ビワの葉エキスが重宝します。1800円

インドで作ったスパイシーな レトルトインドカリー
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先週は「スコットランドの真珠」に旅しましたが、今日はインドへと誘いましょう。インドで作ったレトルトインドカリー。実はこのカリー、20世紀の時代から店頭に並んでいました。そのころは「日本のレトルト技術でインドのカリーが・・・」というフレーズがパッケージに謳われていて、どことなくボンカレーのインド版のような雰囲気だったのですが、今度のパッケージはインパクトがありますぞ。見るからにインドだぞ〜と。
なすのカリーと、ポテトとひよこ豆のカリー。インドだから辛りーと思うかもしれませんが、あまり辛くはないのですよ。それよりもスパイスと使い方が、やっぱりインド。このテイストは日本のカレーとはちょと違うね。動物性は一切使っていないヴィーガンでもあります。暑い夏におすすめ。580円。

やってみよう! 美味しい梅酒・梅ジュース
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梅酒・梅ジュース用の青梅が入荷。「鶯宿(おうしゅく)」という品種で、エキスを出しても実が崩れにくいアンズ系の品種。身が締まっているので梅干には向きません。梅干用は来週から。
梅酒には砂糖を入れるのが普通です。氷砂糖が良いとされていますが、CAMBIOでは洗糖をおすすめしています。梅1sに対して500〜1sの洗糖を入れますが、甘さを抑えた美味しい梅酒にするのならぐっと抑えて200gでもよろしいかと。ただし2年寝かせることになりますが。35度の焼酎なら砂糖なしでもできますが、飲めるまでに5年はかかります。10年物の梅酒になるとそれこそヴィンテージ品でございます。どこかに「寝かせたまま忘れていた!飲めるかしら・・・」なんてモノがございましたら、喜んで引き取らせていただきます。
子供たちが喜ぶ梅ジュースもこの梅で漬けます。竹串でヘタを取って竹串を梅に刺し足り、冷凍してエキスを出やすくしてから砂糖や蜂蜜で漬けます。梅1sに対して洗糖または蜂蜜が1s。梅がシワシワになって洗糖が解けたら出来上がり。大事なのは毎日容器をゆすって、まんべんなく梅に糖分が回るようにすること。容器を焼酎や熱湯でよく消毒してから漬けること。美味しい梅ジュースが1〜2か月で出来上がります。
入荷予定: 梅酒・梅ジュース用 〜6/末まで  梅干し用   6/23〜7月上旬まで
奈良県産 有機青梅 1s 1250円(税別)


研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO. 325 「キレイ」でこそ (9-2)
 自転車にも一目でお手入れの良し悪しがわかる箇所が有る。「チェーン」だ。もう少し意地悪な人はそれに接する「ギア」までを見たりするから気を抜けない。と言うよりも、汚れたままのチェーンではペダルが重くなるだけではなくて、関連する部品の寿命も短くしてしまうから、真面目に自転車に向き合うならば「チェーン洗浄」は避けては通れない「メンテナンス」の基本なのだ。専属のメカニック又は、有料で洗浄させる財力があれば乗車だけに専念していれば良いかもしれないけれど、そうはいかないごく一般の「自転車乗り」はせっせとチェーンを洗っている(筈だけれど)。
 かつて「セルフクリーニング・チェーンワックス」なるものを使っていた時期があった。たびたびこのワックスを塗り重ねていれば、チェーンに付いた埃や泥が垢のように落ちていくので、通常チェーンを洗う必要がない。けれど、ここでも「簡単・便利」に納得がいかなくて、中価格帯の一般的なオイルに戻した。という事で、チェーン洗浄は復活したけれど、一部の「マニア」のようにチェーンを車体から外して洗浄し、高価なオイルを注油するような事まではしていない。「チェーン洗浄機」なるものを活用し、お手入れをしていれば趣味のレベルでは不具合は生じないものだ。そもそも、チェーンは「消耗部品」だから「ピカピカ」を維持したとしても、定期的に交換しなければならない運命にある。だったら、余計な手間を掛けずにワックスを使う選択肢も無いわけではない。けれども、新品のチェーンには錆止めのグリース(高粘度の油)がたっぷり塗ってあるから、交換時にチェーン洗浄は不可欠。どちらにしても、「納得が出来る水準」を保っていくには「体力」もしくは「財力」が必要になる。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1129
われらが店は年中無休で営業しているが、店主は土曜か日曜の午後と月曜の開店時間以降を休ませてもらっている。休みの時は有能なスタッフが店を見てくれるので、店主は心おきなく休むことができる。店番とはなかなか機転が必要な仕事で、様々なお客さんの要望や質問に答えられなくてはならない。商品の知識が必要だし、何よりも店を代表してその場で判断しなくてはならない。店主はケータイをいつでも繋がるように持っているけれど、たまにどこかに置き忘れていることもあるから、かけても繋がらないときは結構困っているのではないかと想像する。週二日だけ入って、わからないことがあってもその場で対処ができるというのは、十分に評価されるべき能力だと思う。え?そう思うならもっと給料上げろってか◆先週の月曜日は地元の山を歩いた。霧ヶ峰のビーナスラインから少し下りたところにある踊り場湿原、通称池のクルミへ。ここは標高が1550mと高いので春が遅い。6月になったというのにまだ枯草に覆われていて、春の花が少しずつ咲きだしたところ。前の週に訪れた奥裾花よりも季節は手前だ。湿原をぐるりと回れる遊歩道があって、北側では草原の花を、南の木陰では日陰を好む花を見ることができる。今回はちょうどズミが満開で、忙しくて叶わなかった桜の花見の埋め合わせをした。ズミの花をめがけてやってきたハチが羽音を響かせる下で、しばらく昼寝。足元の花を見ながら、木々の芽吹き具合を見ながら、ハルゼミやカエルの声に耳を傾けながら、所要1時間の遊歩道で3時間を贅沢に過ごす◆ここは店から車でわずか30分ほど。春から秋にかけて毎年数回は訪れるホームグラウンドだ。湿原の北側にはズミの木陰に指定席のような岩があって、いつもそこで買ってきたお昼ごはんを広げては、季節の進み具合を知る。目の前に広がるのは3000年を経てできたという高層湿原。背後の草原でさえずるノビタキの声。足元に揺れるキンポウゲの花。湿原から湧き出た水は茅野に流れ下って、上川と合流して諏訪湖にそそぐ。われらが暮らす地を育んできた水と土。そこに暮らす草花や生き物たちと、お互いのありようを問う一刻を過ごす◆オーガニックとは、食べものを生産するうえで化学的な物質を投与することなく、もともと自然の中にあったものを生かして生産する方法のことだ。その考え方の根底にあるのは「いかに自然を保ちながら生きるか」ということ。だから、オーガニックは食べる人のカラダのためのものではない。結果としてそうであることは否定しないが、失礼ながらわれらが店では、食べる人のためにオーガニックの食べものをそろえているわけではない。食べものをどうやって作ったら、これから先も野山の草花や生き物たちと仲良く暮らすことができるのか。子供じみた言い方ではあるけれど、この方がはるかに大きな主題なのだ。そのために今のところ最善の方法が、オーガニックだと思っている◆商いとしてオーガニックの食べものを扱うときに、作る人と食べる人のどちらを向いた売り方をするか、ということにわれらが店はずっとこだわりを持ち続けてきた。商いであるがゆえにどうしても食べる人を向いた売り方になる場合が多いのだが、あえてCAMBIOという店は、作る人と作るための意義を前に出して店作りをしてきた。それが目に見えた理解をいただくことは多くなかったが、今も店を続けることができているのは、その頑なさを崩さなかったためだと言えるかもしれない。食べものを作るという行為は自然の働きなくしてはできないことだけに、自然を保ちながら作り続けるということはとても大きな主題なのだ。その主題を外して食べる人に媚びるような差別化商品として売ることは、常々畑回りをして作る人の苦労を目の当たりにしているだけに、恥ずかしくて私たちにはできなかったのだ。
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2015年06月07日

週刊CAMBIO NO.1128

★ドイツ・ビオパスタ 特価セール★
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ドイツのビオ認定(オーガニック認定)を受けたパスタの、42〜50%OFFの特価セールです。ちょっと変わった形のパスタと、3色のパスタ。いろいろな使い方が楽しめます。メーカーはドイツでは有名な「BYODO」。日本語の「平等」を社名にしたそうです。賞味期限は2016年2月か3月までとたっぷり。来週はほうれん草のパスタやアップルビネガーも特価で登場。
各種 500g 260〜320円 3色アルファベット 250g250円

英国生まれのヴィーガンチーズ 「Sheese」 新登場
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「スコットランドの真珠」と言われるほど、自然と歴史に恵まれたクライド湾に浮かぶ、ビュート島産のヴィーガンチーズ。牛乳の代わりにココナツオイルや大豆粉を使った純植物性のチーズ。さっそく食べてみると、クリーミーでとってもおいしい。ガーリック&ハーブはアチャラならではのテイストで、パンに塗ったりカナッペに使ったら抜群でしょう。黙ってたらヴィーガンだなんて解らないかも。
★マイルドチェダー/燻製チェダー 227g1600円★オリジナルクリーミー/にんにく&ハーブ 255g 1600円

梅しごとの季節 青梅ご注文承ります
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梅雨に入ってしっかりと雨が降るようになりました。この雨で梅の実がまた一段と大きく育ちます。梅雨とは日本特有の気候で、昔から暮しと切っても切れない関係にあるのです。せっかくですからこの梅の季節に、一年を通して私たちのカラダのバランスを整えるために活躍してくれる梅干を仕込みましょう。季節をカラダに取り込むことで、カラダも季節を感じるようになるはず。
★有機青梅【梅酒用・梅干用】 1kg 1250円

簡単にできる 梅シロップを作ってみよう!
梅仕事の中でも最も簡単で、こどもたちも喜ぶのが梅シロップ(梅ジュース)。台所で日に日にシロップができていくのが目に見えて楽しみですよ。今年はぜひトライしてみましょう。梅と洗双糖をセットにした梅シロップセットはお買い得価格。北海道で採蜜した百花蜜も入荷しました。
★有機青梅(梅酒用)1kg 1250円   ★洗双糖 1kg 430円   ★百花蜜 600g 2400円

梅漬けに便利な もみしそ 300g袋 462円〜
梅漬けにしても梅干しにしても、鮮やかな色を出すのは紫蘇の役目。紫蘇の葉を枝からもいで色が出るまで塩で揉む、というのもなかなか大変な作業です。そこで人気なのがこの「もみしそ」。有機赤紫蘇を梅酢と再製塩で漬け込み、しっかり色を引き出してあります。袋を開いて入れればOK もし残ってしまったら天日で干せば自家製「ゆかり」になります。店頭に常備中  500g袋 739円

梅雨入り前の初夏の味、ベビーコーン
P5210369.JPGビーコーンはトウモロコシの間引き果です。皮をむくと中からご覧のようなトウモロコシの赤ちゃんが出てくる。これが季節の味としてなかなか美味しいのですよ。さっと湯がいてサラダ、四つ割にして炒め物、カレーやスープに入れても煮崩れないし、ほんのりした黄色も色あせない。毎年ベビーコーンと店先で顔を合わせるのが絹さや。こちらは緑が鮮やかでしゃきしゃきが身上。あっという間に豆が太ってしまうので、収穫が忙しくて選別に神経が要る女性向きの作物。
このふたつは料理でも仲がよろしくて、特にベビーコーンと絹さやのバター炒めは、目にも口にも初夏を感じさせてくれます。でも、このふたつの邂逅もそう長くはなくて、わずか2週間ほど。季節は駆け足で梅雨に入り、梅がやってきます。

朝の舞台裏をちょっとお見せしますと…
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今日はちょっと舞台裏をご紹介。5月から11月まで毎週火曜と木曜は、東京・青梅市の出荷センターからトラックの配送便がやってきます。朝、店につくとこのようにバックヤードにカゴ車で荷が届いている。これって助かるんですよね。ほんとに楽なんです。
12月から4月まではトラック便なので、雪道の峠を越えてターミナルまで積みに行き、さらに荷解きをしなくてはなりません。野菜が荷の半分を占めるのでがさと重さが結構あります。だから、ある程度大きな車でないと荷が積みきれないのですよ。

今週は月初なのでいつもより荷が多め。これを仕切ってスタッフとふたりで棚や保冷庫に収め、野菜を袋に詰めておく。それが毎週火曜日の開店前のお仕事。さ〜て、今日も仕事を始めますか。

研ぎ玄のコラム 切れてこそ NO.324 「キレイ」でこそ (9-1)
 服装に気を使っているかどうかは「足元を見ればわかる」と言われる。けれど、足元の「何」を見せるかで評価は分かれるものだ。靴のデザインや色で主張する人もいれば、靴下で変化を付ける人もいる。はたまた、全く服装なんかに気を使わずに育てられた世代の中には、どぶねずみ色のスーツに白のスニーカー(しかもサイズがデカくて新しい)が「よそ行き」の男性もいる。せめて「黒っぽいウォーキングシューズ」くらいにとどめて欲しいものだけれど、それだって十分見苦しい恰好かもしれない。
 若いころ、社会常識の一部として「男性用スーツの決まり事」を学習した。未だに殆どの内容を覚えているのは、世の中には「反面教師」が溢れているからだろうと思う。「スーツ」は決まり事を押さえていれば、体型に左右されずにそれなりにキレイに見えるから、実は簡単に着られる服なのだ。にもかかわらず、席を立った時にボタンを掛けなかったり、ネクタイで前立てを覆ってしまう程長く締めたりするものだから「だらしなく」見えてしまう。生真面目にルールを守っている人達はポケットのフラップまで入れたり出したりしているというのに・・・。まあ、スーツは体型が良ければ、尚更キレイに見えるものだけれど「気遣い」を感じられない着方は見苦しい(勿論、和服にも言えることだけれど)。言うまでもなくスーツを着こなしている人達の足元は見習うべきものが有る。決して目立つ靴は履いていないけれど、手入れが行き届いたベーシックな物を履いている。しかも「さっき下しました」なんてものではなくて、良く見ると傷が有ったりする。スーツを着るからには「アイロン掛け」
「ブラシ掛け」「靴磨き」は避けては通れない「着こなす為に必須の作業」なのだ。

CAMBIO店主のコラム 雑言 NO.1128
4月は雨が多くてトマトの生育に影響がでたが、5月は一転して晴れ続きの毎日だった。5月最後の日曜日もはじめは雨の予報が出ていて農家に雨の期待をさせたが、結局からりと晴れてしまった。クラフトフェアや小野宿市などイベントの多い日だったから、主催者にとってはよかったが、農家は雨不足でちょっと困っている。夜の間にまとめて降って、朝になったらまた晴れているというように、都合よく降ってくれるとうれしいのだけれど◆5月はわれらが半日だけの休日も好天に恵まれたので、毎週あちこちの山や湿原に出没した。ハルゼミが鳴く今どきの山は、イノチの営みに満ちていて見どころがたくさんある。朝は普段通りにデスク仕事をして、開店準備を終えてからスタッフに店を任せて、目的地へとかっ飛ばす。5月とはいえまだ標高の高い場所は早春なので、比較的標高の低い湿原に向かうことが多い。先々週は大町の居谷里湿原、先週は鬼無里の奥裾花自然園へ。どちらも岡谷から車で片道1時間半から2時間以上かかるが、それだけの時間をかけても見に行く価値があると思っているので一向に苦にならない◆湿原には野山の草花に加えて、水辺でないと生きられない草花や生き物たちがいるので、見どころが多い。人間は環境を自分の都合に合わせて変えてしまうけれど、身動きができない草花はその環境にあったものしか生き続けることができない。だから、湿原が干上がったり、樹が伐採されて日当たりが良くなったりすると、そこで生き続けてきた草花や生き物は、変化に対応できなくて絶えてしまう。それを人工的に保護するという手立てもあるが、何よりもその環境自体がそのままであり続けられることが大事だ。だから今も残っている貴重な環境で、多少の時間をかけても訪れることができるのなら、その草花や生き物たちに会いに行きたい◆奥裾花は水芭蕉の群生地として有名なので、バスで団体もやって来る観光地だ。ほとんどの人たちは水芭蕉の湿原に向かうが、われらは湿原を通り越してその先に広がるブナの林へと足を進めた。雪が多い奥裾花はブナ林にまだ残雪があって、道は雪に埋もれている。スプーンカットの残雪から立ち上がるモザイク状の模様があるブナの幹と、青空に広げる緑が淡い若葉は、雪国の5月の山そのものだ。雪の消えた尾根道にはオオイワカガミの濃いピンクの花が咲いて、表日本の気候に属する諏訪や伊那谷の山とは違った植生分布が見られる。点在する池にはクロサンショウウオの卵塊が浮かび、樹齢400年のトチノキが鎮座する。雪が深い日本海側の山の5月は、まだ雪が消えたばかりの春なのだ◆私がオーガニックの食べものを商うことを生業としたのは、そんな自然環境を保ちながら生きる仕事となりそうだったからだ。農薬や化学肥料を使わずに育てる野菜たち。じっくりと昔ながらに時間をかけて醸造する調味料。粉と酵母だけで焼いたパン。意志をもってそれらを作る人たちから仕入れ、その意思を自分たちの都合で曲げることなく食べる人に手渡す。それを続けることは、自分の意志で環境を変えることができない野山の草花や生き物たちと一緒に暮らすことにつながる、と信じて続けてきた。だからいつになってもビンボーだけれど不満はないし、休みを十分にとることはできなくても、わずかな時間で稀少な草花が咲く野山に行きつける今の生活環境に満足している◆ただ、自分の内面にあるそんな思いが、CAMBIOという場にきちんと反映され、お客さんに伝わり理解され、作る人や畑のためにうまく循環しているのかどうか、いつも不安に苛まれる。一方ではオーガニックという言葉だけが独り歩きをし始め、特別なものとして高価な付加価値になりつつある。自分たちとしては、食べものを作ることで自然環境を保ち続ける方法ととらえてきたオーガニックという手法が、食べる人の不安やステータスの欲求に応えるためのブランドとなりつつある。そして相変わらず顧みられることのない草花や生き物たちの立場を思うと、オーガニックに期待をかけてきた自分の思いは、単なる独りよがりだったのかとがっかりする。食べものを売るだけでなく背景を伝えるために、CAMBIOという場だけではなく言葉も用いて表現してきたけれど、やはり自己満足でしかなかったのだろうか。
posted by cambio at 08:36| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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